20XX年〇月△日(休職から270日目)
今日はカウンセリングの日。
今までのカウンセリングとは僕にとって違う。
リワークデイケアに通い始めてから初のカウンセリングとなる。
週3日通ってドッと疲れが出た。
もの凄く良い施設だし、いい人ばかり。
こんなやさしい世界があるのかと思う。
凄く恵まれていると思う。
それなのに、今週最後のプログラムを終えた後、
なぜか凄く落ち込んでしまい、自己嫌悪感に苛まれた。
それがなぜなのか、どうすればいいのか?
その答えが出てこなくて、モヤモヤが止まらない。
カウンセラーと話したら、何かヒントが掴めるかもしれない。
悩みの解決を期待して、カウンセリングに向かった。
(悩みの詳細についてはコチラ)
まずは話してみること
さっそくカウンセラーにリワークデイケアでの悩みを話した。
なぜかカウンセラーはニヤニヤ笑いながら聞いていた。
うん!イイですね!
リワークデイケア、効果てきめんじゃないですか!
凄く前向きなことを言ってくれた。
サトウサンは凄く辛いと思います。
でも、そこがサトウサンの課題なんだと思います。
それに悩みながら向き合っていくプロセスは必要な事なんだと思いますよ!
あえて「どうすればいいんだ」って質問に答えるなら、
リワークデイケアの職員さんと受講者の皆さんに、
今お話し頂いたことを、そのまま率直にお話しいただくことだと思いますよ。
職員さんに打ち明けるのは僕も考えていた。
そのためのリワークデイケアだと思うし、そこについてのハードルは無い。
ただ、受講者の皆さんに話すのには抵抗があった。
それを打ち明けられても困るんじゃないかと思ったからだ。
もしかしたら、反応に困らせてしまうかもしれない。
もしかしたら、褒めたつもりが苦しめてしまったと自責の念に駆られて嫌な思いをさせてしまうかもしれない。
いくら治療の一環とはいえ、それは独りよがり過ぎるのではないか。
それがココロのブレーキになっていた。
人との距離感が分からない
私はサトウサンが打ち明けることで、
むしろ相互理解が深まって、
お互いに学びになると思いますけどね。
サトウサンって、人に寄りかかったり、心置きなく縋ったり、安心感を得る事ってあるんですか?
その質問にハッとなった。
ちょうどリワークデイケア内でも思い当たる節がある。
人との距離感が分からないのだ。
グループワークなどプログラム中なら、枠にハマっているので、余裕でコミュニケーションが取れる。
営業の経験もあって、テクニック的にも良いコミュニケーションが取れるだろう。
しかし、お昼休みのようなフリータイムになると途端にコミュニケーションが取れなくなる。
長テーブルがあり二人席で片方空いている場合、
僕が座ることで隣の方は独りで過ごしたいのに、
気を遣って休めなくなってしまうかもしれない。
そう思って一人席に行くが、今度は食事が終わると手持無沙汰になってしまう。
話しかけに行こうかと思うが、既に「その場のコミュニティ」は出来上がっている。
会話が盛り上がっている「その場のコミュニティ」に自分が割り込むことで、
その場の雰囲気を壊してしまうかもしれない。
独りで過ごしている人のところに話しかけると、
もしかしたら休みたいのに気を遣って会話に付き合ってくれて、
無理をさせてしまうかもしれない。
何より、その人の貴重な時間を奪うことになり兼ねないのに、
それに見合う価値と責任を取れる自信が無い。
でも独りで居るのは辛い。
自分が何をしたいのかも分からなくなってくる。
子供の頃からの付き合いなら勝手がわかる。
でも大人になってからの付き合いは、距離感が分からない。
それが長年の悩みになっている。
気が楽なことをやりなさい
その悩み・長年の思いを話すと、
カウンセラーは神妙な面持ちで、どこか一点を見つめていた。
・・・サトウサンって、自分を褒めてあげることってあるんですか?
自分を認めてあげることってあるんですか?
あれもダメ。
これもダメ。
自分にいつもバツを付けて、ずっと辛かったですよね。
そう言われると、自分を褒める時、自分を認めてあげる時は、
休職直前くらいに身につけられることがあった。
それは以下2点。
- 誰かの役に立った時
- 後悔が無いと思えるくらい行動してやり切った時
上記を実現できる自分なりのノウハウが感覚的に見つかって、自分を認められることがあった。
今はもうどうやったかリハビリ中。
・・・それも結局、極端な『他人優先』ですよね。
他人の役に立たないと自分を認めてあげられない。
自分のことを極端に後回しにし過ぎている。
その結果、過労でメンタルダウンしてしまった。
たしかにそうなのかもしれない。
でも自分ではどうすればいいのか分からない。
そしたら、カウンセラーが微笑んで告げた。
サトウサン!宿題です!
『自分を許してあげて下さい』!
昼休みは独りで過ごす自分を許しましょう。
そのまま続く。
独りで過ごすのを『目標にする』んじゃないんです。
独りで過ごすのを『許してあげて』下さい!
低いハードルをクリアするんじゃないんです。
ハードルが無くていいんです。
低いハードルですら乗り越えられなかった、
それでもいっか!と許してあげて欲しいんです。
サトウサンが気が楽だな~って思うことをやって下さい!
なぜだろう。
そう言われた途端、カラダのチカラが抜けた気がした。
無意識に頬が緩むのを感じた。
カウンセラーには受講者や職員など、リワークデイケアのみんなに宣言するのもオススメだという。
まずは下記を目標にしよう。
- できない自分を許す
- 気が楽なことをする
次のカウンセリングで報告することになった。
頑張らないことを、頑張ろう。
大丈夫、なんとかなる
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