学生時代の愛読書を読み直す

休職日記(休職の心得)

20XX年〇月△日(休職から59日目)
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今から約10年以上前。
就職活動の時に愛読していた本が、いくつかある。
いずれも「社会に出て働いてみたい!」と思わせてくれ、
入社後、何事も全力で取り組めた「きっかけ」になっている。
いわば僕にとっての「バイブル」みたいなものだろうか。

その中で今回ご紹介するのは【「感動」に不況はない】という本だ。

当時、僕は漠然とモノづくりに携わりたくて、
食品・医薬品・化学業界、そして化粧品業界を中心に就活していた。
そのなかで出会った企業の1つがアルビオンさん。
アルビオンさんのことを知りたくて、調べて出会ったのが本書だ。

こちらは「アルビオン」の小林章一社長へのインタビューをまとめた一冊だが、
労働は人や社会の役に立ち、自身を人として成長させてくれる素晴らしい行為と感じさせてくれた。

あれから10年以上経過したいま。
時間もできたし、改めて読み返してみた。
社会人経験を積んだからこそ、学生時代の当時とはまた違った理解が得られた気がする。

仕事で悩んでいる方、頑張り過ぎて辛い方こそ、是非一度読んでみてほしい。

本来は「理念」を守って行動するだけ

本書を久しぶりに読んで、学び直したこと。
たくさんあるが、まずは下記2点だ。

  1. 将来、働いて意識すべきこと
  2. いま、働いて意識すべきこと

まず①については、「企業は本来何のために存在するのか」を意識することだ。
企業の使命は、僕は下記2点が土台にあると本書を読んで改めて再認識した。

  • 人を大事にする
  • 永遠に発展する

人を大事にするは言葉通りだ。
人というのはお客様だけではない。
社員、下請企業などの取引先、その家族、地域住民。
関係するありとあらゆる人々だ。

そして、人を大事にするためには、1年だけ大事にしたが、
2年後には潰れて社員や取引先を路頭に迷わせたら意味がない。
人を一生涯大事にするためにも、永遠に発展することが大事だと思う。

本書では「企業は社長がすべて」と読み取れた。
社長がいい加減な保身的な動き方をすれば、社員もそれを見て動き、
企業がそういった社風になる。
だから社長が如何に本気で取り組むかが重要。

まず理念を守るために再認識し、
目的をハッキリさせたら、
あとは熱意だけ。
熱意をもって本気で行動する。

これが重要なのだ。

そしてその熱意と本気が相手(≒社員・お客様・取引先)に伝わるまで引き下がってはいけない。

上記が出来るのは権限と責任を持つ幹部職だと思う。
だからこそ、②の通り「いま」はそのことを忘れないように。
いや意識し続けて、将来に繋げるのが大切だと思った。

社会復帰したら、忘れないように、業務過多で忙しすぎてはいけない。
1つの仕事に時間をかけられるような働き方を意識し、システムを変えていきたいと思う。

キレイゴトを追求する

人はキレイゴトが本来好きなはずだ。
例えば「不公平感を生まない」などだ。

コンビニ本部とフランチャイザーの関係性が分かりやすい。
コンビニ本部の社員は土日祝日休み、定時で帰り夜は休む、年末年始やお盆休みが取れる。
でも実際に売り上げを作っているフランチャイザーは24時間営業、土日祝日営業、年末年始やお盆もやっている。
これは不公平ではないだろうか?

こういった「おかしくない?」を変えて、みんなが幸せになれるように変えていく。
まさにキレイゴトかもしれない。
でも、それが実現できたとき、みんながそう思っているから支援してくれるだろう。

キレイゴトを追求するためにイノベーションをやり、改革していく。
そのために大変な時期もあるかもしれないが、社長や幹部職がケア・支援してくれる。
そういうのが大切なのかもしれない。

社員が感動・感謝することが大切

一番響いた言葉がこれだ。

社員が感動しなければ、お客様は感動しない。

経営陣の仕事って、いちばんは「社員がプライドを持てる会社」にすることかもしれない。
そうすれば、下手に管理しなくても、社員は自主的に「キレイゴト」を目指してチャレンジしてくれるだろう。

そして自己都合・自社都合をやめて、「お客様に感謝される」ために、
社員は仕事ができればいいと思う。

そして、定年を迎えた時に、
「もっと一生懸命生きていればよかった」
「波風立たず過ごさせていただいた」
こう思っては手遅れだと思う。

今回、休職してしまったが、自分の行動には意外と後悔はなかった。
それは、真剣にやってきたから。
本書でも「真剣にやっている社員は悩むし苦しむ、でもそれは成長への第一歩」と読み取れたシーンがあった。
これでいいんだ。
頑張ってきてよかったと少し思えた。

本書から僕なりに学ばせていただいた。
読み返して良かったとココロから思う。
是非一度読んでみてほしい。

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