心療内科医のオススメ本2

休職日記(休職の心得)

20XX年〇月△日(休職から14日目)
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たまにこんなことないだろうか?
今は全然違うことをしているのに、意識は過去に戻っていること。

例えば、電車に乗っている時に、急に10年前に上司に土下座させられたことを思い出す。
意識は完全に当時の居酒屋で、目の前に営業部長と課長が居て、
僕は冷たいタイルに額を擦り付けている。
ふと気付くと目的の駅に着いていて、危うく降り忘れそうになる。

よくよく考えると、ココロのダメージっていうのは、過去のトラウマに囚われていることが多いかもしれない。

今回紹介する本は、そういったことを踏まえ、過去のトラウマに囚われず、「自身の価値観」と「いま」に集中することで、
ココロ豊かに幸せに生きるHowTo本だ。

以前薦めて貰った本を読破してから主治医にお会いした時に、
次に心療内科医に薦められた本だ。
(1冊目についてはコチラをご覧ください。)

僕は読んで凄く参考になった。
さっそく実践し、今に活きている。
ぜひ一度読んでみてほしい。

ACT~メンタルエクササイズ~

タイトルは「ACT_不安・ストレスとうまくやる メンタルエクササイズ」という本だ。
著者は同支社大学の真理学部教授、武藤崇先生。

ACTとはAcceptance_&_Commitment_Therapyの略。
アクセプタンス&コミットメントセラピーとは和訳すると、
「受け止めて、宣誓して、それに沿って動く」となる。

つまり「現状を受け止め、自分が大切にしていることを明確にして、それに基づいて行動するための心理療法」がACT

本当に分かりやすく解説されており、実践法も誰でも出来る内容だ。
多くの手法が書かれているが、その中でも特に僕が参考になったモノを紹介したい。

読書感想①:「いま、ここ」にいることを再認識しよう

まず思考に囚われていたと気付くことが大切。
思考とは、例えば過去のトラウマや失敗などだ。
思考から脱却して、今この瞬間に戻ることがまず第一歩になる。
その手法が下記だ。

  1. 頭からつま先まで全身に意識を向ける
  2. 足の裏を地面に押し付ける
  3. 「あ、今足は地面に着いてるな」など、自分のカラダはここにいると実感する
  4. 目を瞑り、肺に入っている空気を全部出す
  5. 最後の最後まで息を出してしまう
  6. 肺が空気を取り込むのを観察する

こうすることで、頭の中に嫌な記憶が埋め尽くされても、
一度リセットされ、今この瞬間に戻ることができる。
是非一度お試しください。

読書感想②:自分の「価値」を理解する

ACTとは、「現状を受け止め、自分が大切にしていることを明確にして、それに基づいて行動するための心理療法」。

そのため、「自分が大切にしていること」を理解することが大切。
それをここでは価値という。
指針ともいえるだろうか。

自分にとって「こうありたい」と心の奥底で強く望んていることは何なのか。
その言語化の手法の1つが下記だ。

80歳の誕生日にお祝いをやりました。
出席者がお祝いのスピーチをしてくれます。
その時に、「誰が」「どんな言葉で」あなたの人生を語ってくれるか。
それを具体的に考えて、紙に書き留める。

また、本書には「私の人生すごろく」っていうコーナーがある。
2ぺージくらいのスペースに「すごろく」が書いてあって、
本書記載のやり方に則って進めていくのだ。

これが凄くわかりやすい!
この手法のおかげで、僕は下記価値観を言語化できた。

僕の価値観
  • 安定した生活を送る
  • 隣人を愛する

その他にも即実践できるメンタルエクササイズが多数記載されている。
本当に実践的なので、
「休職で悩んでいる方」
「仕事がきつくて辛い方」
「頑張っている30代独身男性」
には是非一度読んでみてほしい!

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