頑張っているのに、辛くてきつい方に薦めたい一冊

休職日記(休職の心得)

20XX年〇月△日(休職から206日目)
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本ブログでは【はじめに】で記載の通り、
真面目で責任感の強い30代独身男性に寄り添う
をテーマにしている。

そんな読者にオススメしたい一冊が新たに見つかった。

『リーダーになる人に知っておいてほしいこと』著者:松下幸之助(経営の神様と呼ばれた実業家)

この本は全123ページと薄めなのに、内容は凄く濃い。
それもそのはずで、パナソニック創業者の松下さんが始められた『松下政経塾』での金言を収録した一冊なのだ。

もともとは「リーダーとは何か?」を学ぶために購入したが、
実際読んでみると、凄く勇気づけられる内容だった。

あの人は何でもそつなく熟して器用でいいなぁ~。
なんで僕は不器用なんだろう。

こう悩んで、人一倍頑張って、難題に真正面からぶつかり、疲れ果てている方。
そんな方には元気が貰える一冊だと思う。
しかも、123ページと薄めだからこそ、悩んだ時に読み返しがしやすいバイブル的1冊になると思う。

今回は本書を読んで僕が学んだことを記したいと思う。

初志を貫いていった人が成功しているな


リーダーになる人に知っておいてほしいこと

本書には多くの金言がある。
いや、勇気づけられる言葉がある。
そのなかの1つ。

ぼくは90年近いあいだ、色々な人を見てきた。
なかには途中で商売を替えたりする人もあったけど、
成功している人を見ると、やはり困難があっても途中でやめずに、
初志を貫いていった人が成功してるな。

先ほど「器用な人はいいな~」って思っている人に薦めたいといった理由の1つが子の金言。
器用な人って、辛く苦しい場面を避けている印象が無いだろうか?
もしくは、損より得の方が多い印象ないだろうか?

例えば「この会社じゃ成功しない」と転職する人。
例えば評価されない雑務を上手く人に任せて、自身は重要な仕事に専念する人。
例えば指示された最低限のことだけ実行し、主体的に行動しない人。
etc…。

別にその生き方を否定するつもりはない。
ただ、いつも人に頼まれ相談され、
仕事を選ばず全ての責任を果たそうとしてきた身としては羨ましく思う。
「なぜ自分だけいつも損な役回りなんだろう」って思うことが多々あった。

でも、その生き方を選んでいるのも自分自身。
その理由は就活の面接から宣言していた理念。

相手の気持ちに立って行動する

まさに初志を捨てれず貫いてきたからこその結果だ。
松下さんの金言はあくまで、いち個人の意見。
でも、『経営の神様』と呼ばれた方が約90年の人生の中で見出した哲学。
途中で逃げ出さず、妥協せず、どんな時も初志を貫いてきた身としては、
非常に勇気づけられる言葉だった。

苦労の物語があった方が、あとの人生を語るのに飾りができていい


リーダーになる人に知っておいてほしいこと

人よりも悩み多き人生。
人よりも苦労の多き人生。
こう嘆くことも無いだろうか?
少なくとも僕はあった。

トラウマから友達が怖くなり、高校大学と人付き合いに悩む。
就活は氷河期で100~200社からお祈り。
婚活も数百人・数千人と出会うが縁なし。
会社でも土下座させられる等の苦い記憶。
そしていま、過労で休職。
周りの人の話を聞いても、壁にぶつかった回数・挫折した回数だけは負ける気がしない(笑)。

本書ではこんな金言もある。

社長というのは心配するために存在している。
一喜一憂の連続が僕の姿やな。
はたから見たら「うまくいっているな」と言われるが、
その実情は随所に問題を抱えている。
食べても美味しくないという状態が続いたりする場合もある。

かなわんなと思うことはあるけれども、
それを思い直して、心配があることこそ、自分の生き甲斐である。

だから悩むというものがある人には、生き甲斐がある。
悩む生き甲斐があるわけや。

たしかに悩み心配し続ける毎日だったけど、退屈を感じることはなかった。
いやそんな暇は無かった。
悩み苦しんできたからこそ、生きる活力があるのかもしれない。

実際、いまは休職したこと自体に後悔は無い。
死力を尽くした。
手を抜かず全力で戦ったという自負があるからだ。

器用に上手に生きている人もいるけれども、
もしかしたら苦労して悩み藻掻き続けた人の方が生き甲斐を持って幸せなのかもしれない。

また、休職する直前の4か月間くらいは食べても美味しくない日々があった。
一喜一憂して心配の日々が続いた。
生意気なことを申し上げるなら、僕は既に社長と同じ意識で仕事をしてきたのかもしれない。
そう思うと、少し晴れやかな気持ちになれる。

誰の言うことでも一応は素直に聞くのが良い


リーダーになる人に知っておいてほしいこと

こんな金言もある。

人の意見を聞く時には、虚心になって、私心を無くして、素直な心で聞く。
いいなと思ったら素直に取り入れて実行する。
そうして他人の知恵才覚を授かる。
その難しくないことを人はなかなかできない。
だから失敗する。

これを読んで、顧問を思い出す。
あくまで僕の印象だが、顧問は自分の思い通りに行動しない人には厳しかった。
会社Cさんには会議で執拗に責め続け圧をかけているのを覚えている。
でも僕も反抗的だったと思うのに、僕にはあまり責めてこなかった。
なぜだろう?

前に人から又聞きで聞いた。
「サトウサンは言ったことをまずは実践するから良いよねって顧問が褒めてたよ」
顧問にはプロジェクトの進捗が悪い時に、
その原因が営業課長にあることが分かっても、
なんとかしろと一方的に責められた。
万策尽くしたが限界で、部長にも相談し、顧問から営業課長を説得することになったが、
数日後に顧問から「ココは諦めよう」と掌返しをされた苦い記憶がある。
でも、他の件も含めて指摘されたことは先ずは実践した。
言っていることは間違っていないと思ったから実践した。

  • 聞く段階ではまず無心で素直に聞く。
  • 時間をおいてから私心を入れて検討する。
  • 間違っていない(自身の理念に反しない)と思えば試しに実践する。

この3段階で行動する。
主観と素直を同時に段階踏むのは難しい。
それが大事なんだなと思った。

朧気に分かったらそれで充分や


リーダーになる人に知っておいてほしいこと
朧気には分かるやろ?
朧気に分かったらそれで充分や。
それを得心するまで究めるのはなかなか不可能なことや。
だいたいそうかなと思ったら、それでいいわけである。

知らんけれど、適当なところで結論を出してきた。

よくあると思う。
頭では分かるんだけど、ココロから納得できていないってこと。
それでいいんだなと思った。

全く理解できていないのはダメ。
それだと、ただの御用聞き・言いなり。
言われたからやったでは、自分の行動に責任を持てないし、
柔軟な行動も主体性も持てない。

でも、100%理解できなくてもいい。
ある程度、自分の頭で理解できたなら、それでまずは行動していいんだ。
もしかしたら、行動した後で、より理解が深まるかもしれない。

当分は人に付いてきて貰うのはやめよう。
自分の勉強をやったらいい。
自分自身の勉強になればそれで結構と思うようになった。

これも松下さんの言葉。
リーダーとして人に指示したり導かなければならない時。
人との関わりで思い通りにならない時。
そういう時に、「自分の勉強になればそれでいい」と思うようにしよう。

そうすれば、他人が思い通りにならなくてもイライラしない。
見返りを求めなくていい。
自分自身が勉強になることは、自分でコントロールできる。

そういう心持がいいんだなと学べた一冊。


リーダーになる人に知っておいてほしいこと

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