健康保険組合からの確認電話

休職日記(休職の心得)

20XX年〇月△日(休職から189日目)

僕は「オーバーワークによる適応障害」で休職した。
上記で休職した際、『傷病手当金』か『労災保険金』が支給される。
『傷病手当金』は基本給の約6~7割支給。
それに対し『労災保険金』は基本給の約8割支給され、さらには医療費も負担ゼロになる。

ネットで調べたところ、発症前の約1ヶ月間に100時間以上の残業がある場合、
労災認定される可能性が高いようだ。

ただ、労災は手当が手厚い分、
会社側も労災認定となるので会社側のリスクが大きく、
会社を敵に回す可能性が高い。

だから、もし転職や起業などを予定していて、
今の会社に戻るつもりがないのなら、
労災という手もアリだと思う。

健康保険組合から電話

知らない番号からスマホに着信。
折り返し電話してみる。

サトウサン、折り返しお電話ありがとうございます。
健康保険組合です。
今回申請された傷病手当金につきまして、確認させてください。
症名がオーバーワークによる適応障害とありますが、
残業時間はどのくらいでしょうか?

健康保険組合から電話で聞かれるのが予想外だった。
うーん、記憶も曖昧だし、どこまで言っていいのか悩むところだが、
とりあえず記録も残っている事実だけ伝えよう。

記憶の限りですが、最後の1ヶ月が約60時間です。

すると、相手の方が少し安心したような口調に変わった気がした。

そうですか。
その残業時間なら労災基準には当てはまらないので、
このまま傷病手当気の手続き進めさせていただきます。

なるほど、労災に当てはまるかどうかを確認したかったのか。
ウソは言っていないが、これで良かったのだろうか?

どこまで言うべきだったのだろう

たしかにタイムカードは約60時間だ。
しかし、その月の途中で休職したので、実際には2~3週間で残業60時間だ。
1か月換算だと約80~120時間だ。

さらには休職した月は週7日仕事していた。
休日は約7時間くらいは仕事していた。
この休日サービス残業も加えると、1ヶ月あたり約108~148時間の残業になる。
完全に労災基準に当てはまる。

今の会社はこれが当たり前な風潮がある。
いや、部署によって違うらしい。
僕のいた営業課はこれが当たり前な雰囲気がある。
この間違った会社の常識を壊し、残った仲間を守るためにも、
ここはもっと事実を伝えて労災にすべきだっただろうか?

でも、労災認定となると、労災対応で仲間に余計な手間と時間的負担が増える。
さらにはイメージダウン等で取引にも影響が出るかもしれない。
これ以上、仲間に負担はかけられない。
恐らく、経営陣は逃げ、本当の意味での責任負担は仲間に押し付けるだろう。

僕自身、復職予定だから、会社や仲間を敵に回したくない。
いろいろ考えて、記録に残った事実だけを伝える結果となった。

でも、これで良かったのだろうか?
未だに答えが出ないのである。

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