20XX年〇月△日(休職から299日目)
コミュ障という言葉がある。
コミュニケーション障害の略語みたいな感じで、コミュニケーションが苦手な人が使う言葉。
コミュ力が高いor低いという台詞もよく聞く。
コミュニケーション能力の略語みたいなもので、
誰とでも気兼ねなく楽しそうに話している人を見ると、
「コミュ力高い」などと言うようだ。
このように、コミュニケーションについては出来る・出来ないなどと、
話題に事欠かないテーマになっている。
僕たち人類はコミュニケーションを通して組織的に連携を取れたからこそ、
技術や文明が進化し、
人類より遥かに大きくチカラが強い動物に打ち勝ち、
事実上地球の最終支配者のようになっている。
コミュニケーションは人間が生きる上で欠かせないスキルであり、
永遠のテーマともなっている。
しかし、実は単にコミュニケーションといっても、
その内容は3つのスキルの集合体になっている。
- 受信スキル
- 処理スキル
- 送信スキル
これらが揃って初めてコミュニケーションは成立する。
だから単にコミュニケーション能力と言っても、
これら3つのスキルそれぞれで見ることが大事なのだ。
今回はそんなコミュニケーションスキルについて話したい。
大事なのは受信と処理?
まずそれぞれのスキルは何なのか?
- 受信スキル・・・相手からの言語的・非言語的サインや情報を正確に受け取るスキル
- 処理スキル・・・受け取ったサインや情報を上手に考えたり、理解したり、判断したりするスキル
- 送信スキル・・・自分の伝えたいことを言語的・非言語的に相手に伝えるスキル
それぞれのスキルで弊害が起きるとどうなるか。
例えば、友人から「今度のGWアメリカ旅行に行こう」と誘われた事例で考えてみよう。
受信スキルで弊害が起きたケース。
頭の中でこんなこと考えている場合。
「アメリカかぁ~いいなぁ~。あれ?いつって言ってたっけ?」
そして何も言えないなどである。
処理スキルで弊害が起きたケース。
頭の中でこんなことを考えている場合。
「アメリカかぁ~いいなぁ~。でもパスポート期限大丈夫だったって?」
「GWっていうから、もしパスポート再発行しなきゃいけない場合、間に合うのだろうか?」
「他に誰かいるのかな?2人なのかな?もし知らない人とかいたらどうしよう。」
「よくよく考えたらGWは帰省するって親に言ってたな。どうやって予定調整しよう。」
こうやって色んなことをぐちゃぐちゃ考えてしまって、
結局何も言えないなどである。
送信スキルで弊害が起きたケース。
頭の中でこんなことを考えている場合。
「アメリカかぁ~いいなぁ~。でもGWは先約があるから無理だな。お土産はクッキーがいいなぁ~」
こうやって考えて、相手に伝える。
「お土産はクッキーが良いな」
相手からしたら誘ったのにお土産の話されるので、混乱を招くって感じ。
ここで分かるのは、順番が決まっていること。
受信⇒処理⇒送信
送信スキルが一番最後。
だから、受信・処理がミスってれば、必然的に送信もおかしくなってしまう。
コミュニケーション能力っていうと、
「上手くしゃべるな~」と良く送信スキルが注目されがちである。
でも実は、受信スキルと処理スキルの2つがコミュニケーションでは大事なのである。
傾聴こそ最も大事
だからこそ、コミュニケーションの始まりである「受信スキル」を重視したい。
傾聴することが最も大事なんだと僕は思う。
相手が話している時に、注意深く、関心を持って真剣に話を聞く姿勢。
言葉と態度を通して相手にその姿勢を示すこと。
これがまず大事だと思う。
- うなずき
- あいづち
- 相手の言った言葉を繰り返し
- 相手の言った言葉を言い換え
- 質問する
- 感想を言う
こういったことの複合が大切なんだと思う。
受信・処理・送信。
この3つの工程を同時にやろうとするから混乱する。
まずは受信だけに集中すればいい。
相手の話を聞くことだけに集中すればいい。
最悪、送信は相槌や繰り返しで何とかなる。
生きていればコミュニケーションで失敗や苦い経験は誰でもすると思う。
大切なのは、そんな時どんなスキルを使えば良かったのか考えること。
そうやって考え得られたスキルの選択肢を増やすこと。
これが大事なんだと思う。
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