20XX年〇月△日(休職から289日目)
今週はずっと不調だ。
なぜか焦燥感と緊張が治まらない。
自分でうまくコントロールできない。
リワークデイケアに通い始めてからちょうど1か月くらい。
最初は新しいこと尽くしでテンパった。
しかし、皆さん良い人なので少しずつ慣れていき、
「気が楽なことをする」を意識することで、先週までは順調だった。
今、なぜか焦燥感と緊張が止まらず、
「気が楽なことをする」を意識しても症状が治まらない。
苦しいけど、新しい課題,新しい目標として試行錯誤している。
正直に告白する
最初は黙って過ごすことも考えた。
でも、それは僕にはとても辛く、施設に出所することすら難しくなってしまう。
施設では朝まず職員が健康チェックをする。
その時に正直に言うことにした。
なぜか焦燥感があり、妙に緊張気味です。
同じ受講者にも朝のミーティングで話すことにした。
すると多くの人がフォローだったりアドバイスだったりしてくれて、
僕のことを理解してくれて少し気が楽になった。
しかし、これはあくまで一時しのぎ。
結局、周りのフォローはあるけど、僕の症状自体は変わっていない。
なぜか焦って喋ったり行動したりすることで、
後から後悔することもある。
そうすると、どんなに周りが優しくても、限度が現れる。
もっと別の解決策が必要だった。
ゆっくり話す
行動活性療法で閃いた。
行動活性療法とは、もの凄くざっくり説明すると、
先に行動することで活性化し、気分や精神状態を改善する治療方法だ。
治療方法というより、セルフメンタルケアという感じ。
その授業の中で、自分のことを分析していた時に、
自分が疲労感が強い時は、人と長時間過ごしている時で、
気疲れや焦燥感、気落ちなどが生じことが分かった。
その対策を考えていた時に、職員を見ていると、皆さんゆっくり話している。
ゆっくり話しているから、落ち着いて見えて、周囲は安心感がある。
これだ!
ゆっくり話すことで、焦燥感を改善すればいいんだ!
さっそく3回以上試してみることに。
しかし、いざやろうとすると、全然できない。
「話す」という行動プロセスに移行した瞬間、
「何を話そう」という言葉選びの思考に集中してしまい、
とても「ゆっくり話す」というネクストプロセスに向ける気力が残っていない。
この方法では僕にはダメだった。
ゆっくり動作する
どうすればいいんだ・・・!
そう悩んでいる時に、1週間の活動報告書が返却され、
職員からコメントを貰った。
話のスピードは、やはり自分の心情と関連するということもあります。
行動から、自分を落ち着かせるという試みは良さそうですね。
この助言を読んでビビっときた!
そうか、「話をする」というプロセスは思考に移っているからダメなんだ。
もっと行動(動作)のプロセスから「ゆっくり」を意識すればいいのでは?
例えば、「話す」≒「言葉を発する」ためには、
その前に「口を動かす」動作が必要。
その「口を動かす」ことを「ゆっくりする」ように意識してはどうだろうか?
その他にも、自分が「話す」≒「言葉を発する」前に、
「(相手の話を聞いて)頷く」,「息を吸う」,「息を吐く」という動作がある。
この動作をゆっくりするようにしてみよう。
すると、不思議なことに、この心掛けはちゃんと実践できた。
それだけでなく、その後の発言も落ち着くことができ、
次第に焦燥感や緊張が緩和されていくのを感じた。
そうか、言葉を発するというのは思考のプロセスなのかもしれない。
だから感情と同じでコントロールが難しい。
その前の動作をゆっくりするコントロールが大切なんだ!
またひとつ、学びになった。
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