5ヶ月目の診察結果

休職日記(休職の心得)
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20XX年〇月△日(休職から159日目)

心療内科に通い始めて半年近く経とうとしている。
最初の診察では3ヶ月間と言っていたのに、随分と延びてしまった。

でも、不思議とココロは軽い。
もう職場への罪悪感や空虚感は薄れてつつある。
良くも悪くも「いまさら」感があるからだ。

思えば休職2~3ヶ月目までは、休職予定期間から逆算して復職までのスケジュールを組み忙しなくしていた。
今では復職日など気にしていない。
最早いまの生活が「日常」になり、働く自分がイメージできなくなっている。

一方、最近は働いてきた約10年の間に起こった出来事を細々と思い出すことが増えた。
そのたび、嫌な気持ちになる。
少し前は愚痴を零していたが、最近では愚痴を言っても空しくなるので減ってきた。

働いていた時のことを思うと、今は貯金で生活に困ることもないし、自由で幸せと思うことがある。
しかし、それでいいのだろうか?
会社の仲間たちは今も懸命に働いている。
そんなこと思って、許されるのだろうか?

主治医からの延長診断

サトウサン、こんにちは~。
その後いかがですか?

いつもの決まり文句から始まる。
僕は近況と最近思うことを伝えた。

いいですね。
むしろ復職したくないって思うのが普通じゃないですか?
今はそう思ってていいと思いますよ。

休職している今を幸せって思っていいんだ。
今までみんなに迷惑かけている罪の意識があったけど、今少しだけ自分を赦せた気がした。

サトウサン、あと3ヶ月休みましょ?
診断書も更新するので。

以前の僕だったら慌てたはずだ。
あと3ヶ月も休んだら合計8ヶ月!?
そんなに休めるわけないって。
でも今の僕は「先生に任せます」とだけ伝え、あとは何も感じなかった。
むしろあと3ヶ月自由があるのかってホッとした自分すらいる。

今は仕事を思い出して嫌な気持ちでいいと思います。
気持ちには波がありますが、
沈んでいる時でも、
「そろそろ働いていいかな」
って思えた時が復職のタイミングだと思って下さい。

そういえば前回診察受けてから約3週間。
その間に1回だけ「もう一度頑張って働きたいな」って思ったことがあったな。
あれが気落ちした日でも思えれば。
頻度が増えれば社会復帰の時なんだな。

今はゆっくりと休んでいいんだって。
休みを堪能していいんだって思えて、
少し気軽になった。

周りからの反応

人事部長と労働組合執行部員、両親には報告した。
人事部長からは、
「焦らず慌てずしっかり治して下さい」
と返事が来た。

結局、労働組合の仕事は殆どすることができなかった。
メンバーには迷惑かけて申し訳ない。
延長の報告すると、

無理せず治して下さい。何かあれば連絡して。

と人事部長と同じく気遣ってくれた。
両親からも気遣いの言葉を貰った。

医者には多くの患者を診てきた分、もっと休みが必要と分かるんだろうね。
それだけ今まで大変だったってことだよ。
あんたはあんたらしく生きればいいし、
今までの生き方も間違ってなかったんだと思うよ。

人事部長や労働組合メンバーから温かい言葉を貰ったこと。
今回に限らず多くの人が非難してこないこと。
むしろ優しい言葉をくれること。
それに感謝している旨を併せて話したら、両親から言って貰った。

そうか、今までの生き方は間違ってなかったんだ。
だって、こんだけ多くの人から励まして貰ってるんだもん。
休職しちゃって、何がいけなかったんだろうって思うことが多々あったけど、
別にいけなかったんじゃないんだな。

隣人を愛する

この価値観に間違いはなかったんだ。
これでいいんだ。
そう思うことができた。
今日からは改めて、自分のために休息が取れそうな気がする。

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