20XX年〇月△日（休職から132日目）
今までもこまめに親孝行は心掛けてきた。
でも、今ほど時間があるのは、この先そうないだろう。
だから、今のうちに、時間のあるうちに、もっとじっくり親と過ごす時間を大切にしたいと思うんだ。
ちょっとしたご馳走。
ちょっとした体験。
ちょっとした共有時間。
ちょっとした会話。
未来は何があるかわからないから。
思い立ったが吉日。
いつやるの？今でしょ。
母とのカフェタイム
父は独りで出掛けるのが好き。
その一方で、母はなかなか独りでは外出しない。
近場で買い物などはあるが、「ここイキタイ」って思っても控えてしまうようだ。
そこで、ちょっとした観光スポットにもなっているエリアのカフェに行こうよって誘った。
心なしか少し嬉しそうに快諾してくれたから良かった。
そして当日。
行き方や待ち合わせ場所を画像付きで送り、現地集合。
無事合流できて、さっそくカフェへ。
平日なのに意外と人が多い。
学生ばかりかと思ったら、僕たちと同じように親子連れも多かった。
目的のスイーツとコーヒーを注文。
母は喫茶店でコーヒーを嗜むのが好きだ。
普段は家でばかり過ごすから、スイーツとコーヒーを楽しみながら会話が弾む。
ご馳走して良かったかなって思えた。
父へのお土産
母と待ち合わせる約1時間前。
先に現地についていた。
店が混んでいるようだったら、先に席確保しなきゃって思っていた。
良かったことに店は程々に空いている。
前もって確保しなくても大丈夫そうだ。
次にもう一つ行動を起こす。
それは父へのお土産だ。
母は家で過ごすことが多く心配だったので誘ったが、
父にも喜びそうなお土産を買っていこう。
そのエリアで有名なモンブランを購入し、後に合流した母に渡した。
帰り道、電車の中で会話をした。
僕の方は引き続き、近況や友人関係を話していた。
今日はありがとう。
おかげで楽しかったわ。
友人にも恵まれてるみたいで、やさしい子に育って良かったと思っている。
少しは親孝行できたかな？
親孝行をする理由
僕は恵まれているのだと思う。
両親のおかげで大学まで進学できた。
そしていろいろ辛いこともあったけど、こうして衣食住困ることなく暮らせている。
親と過ごせる時間は有限。
いつか別れの時がかならず来る。
その時に後悔しないように、少しでも恩返しをしていきたい。
「あの時やっておけばよかった」
こういった後悔が少しでも無くなるように、その時その時できることを、
全力で一瞬一瞬を生きていきたいと思う。
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