20XX年〇月△日(休職から152日目)
会社ではよく「経費削減」という言葉が囁かれた。
運賃、保管料、広告宣伝費、交通費などが細かくチェックされた。
特に交際費はムダがないか見られることがある。
でも、僕は本当の交際費が多いのはアリだと思う。
だって、仕事も人生も「人ありき」だからだ。
実際、僕のプライベートでは、家計簿のうち交際費の占める割合が多い。
それでいいと思っている。
いい「お金の使い方」が出来ていると思う。
友人との交遊
今日は友人と会った。
ここ最近、週1ペース以上で友人と会って遊んでいる。
だいたいは食事、サウナ、カラオケのどれかだ。
今日はまず昼食で1時間以上電車で移動。
申し訳ないことに腹痛で少し遅刻。
それでも友人は嫌な顔せず待っててくれた。
昼食でランチセット以外に単品でおかずを注文。
自然と友人にご馳走したくなった。
その後カフェ⇒サウナ⇒夕食と過ごし、夕食でもおかずを複数単品注文し友人とシェア。
交通費も込みで1万円以上を費やした。
僕にしては結構な費用だ。
普段は独りだと半額シール以外の惣菜は買わず、一食400~500円相当になると猛省してしまうくらいだ。
でも友人と過ごす費用≒交際費については、いくら使っても全く気にならない。
前に旅行に行って友人や家族のお土産代に数万円使ったときは何とも思わないが、
お惣菜で別のスーパーで50円安く売っていた時には翌日になっても後悔し続ける。
今日会った友人にこう言った話をすると、驚かれる。
え?なんで50円損したってケチ臭いこと言っているのに、
遊ぶときは数万円使って平気なの?
たしかにそうだよな(笑)
でも、僕は友人と遊ぶときのお金は良い使い方をしたなって心から思えるんだ。
友人のやさしさはプライスレス
友人がとあることを呟いた。
3~4ヶ月先までは有休多く取ると思うわ。
でも旅行に行くわけでもないのに、なぜそんなに休むのかって先輩に聞かれちゃったよ。
前にもこういった話になったが、僕は友人は賢いと思っている。
友人は今は専門職をしているが、以前はサラリーマンだった。
サラリーマンの経験をして、旅行や長期休暇に興味がなく、
精神的および体力的に負担なく生きることに価値を重視すれば、
有休を毎月多くとり、ちょくちょく休みが取れることは素晴らしいことだと思う。
その方がカラダもココロも壊れることなく休めるし、「自分」という人的資本を潤沢に守れるだろう。
しかし、友人は思わぬことを言ってきた。
それもあるけど。
お前とこうやって平日に遊べるのは、今しかないだろ?
予想だにしていない発言だった。
たしかに、復職したらまた仕事で忙しくなり、土日以外は休みが無くなるだろう。
そしてなかなか会えなくなってしまうと思う。
友人は、僕と会う時間を大切にしてくれているのだ。
凄く嬉しかった。
思わず夕食でおかずを多めにご馳走した(笑)
交際費は多く費やす。それ以外で節約すべし
生きていくうえで、倹約は良いことだと思う。
ローンや借金は「将来のお金」を先に使うことであり、
先々の人生で重荷が増え、身動きが取れなくなる。
逆に倹約して少しずつ貯金できれば、投資など使い道が増え、生活の選択肢が増え、人生が豊かになるだろう。
でも、僕は交際費は無制限でもいいと思う。
もちろん、浪費はダメだ。
でも交際費って、「人とのコミュニケーション」に関する費用だ。
今回、僕の友人は、僕と遊ぶために時間を作ってくれている。
この時間はその気になればお金を稼ぐことにも使えたし、他の人に会うことにも使えただろう。
時間は有限。誰にとっても貴重なものだ。
それを僕のために使ってくれている。
これ以上の幸福があるだろうか。
だからこそ、僕も僕の出来る範囲で、恩返しがしたい。
そのためにも、交際費をケチるのはナンセンスだと思うんだ。
僕の人生の価値は「隣人を愛する」こと。
この価値はお金にも何物にも代えられないものだと思うから。
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