久しぶりの誰かと食事

休職日記(休職の心得)

20XX年〇月△日(休職から93日目)

休職して約3ヶ月目。
主治医からは「何もしないで静養してください」と言われている。
具体的には下記を控えるように指示された。

  • 人と会うこと
  • 遠出すること

最低でも週3日は上記2つ禁止。
出来る限り控えるように言われた。
そう言われてから約3週間経つ。
殆ど人に会っていない。
主治医やカウンセラーには会っているが、知人には全然会えていない。

今日は久しぶりに友人と遊ぶ。
大丈夫だろうか。
人と会わな過ぎて不安になる。

でも、同じような不安を抱えている人がいたら、こう伝えたい。
大丈夫、意外とカラダが覚えている。
もちろん人によって違うんだろうが、見方によっては良いことが分かる。
それは何か?

自分にとって本当に大切な人が明確になっていく。
今まで忙し過ぎて誰に会っても同じような対応が取れるようになっていた。
でも、人と会わな過ぎると、実は苦手な人、信用できない人には話せなくなる。
一方で、本当に大切な人とは最初はぎこちなくても、
その日のうちに打ち解けているものだ。

あなたにとって本当に大切な人は誰?
休職がきっかけで、本当に大切な人が誰かに気付けて、
時間や体力などのリソースを絞れるようになるかもしれない。

最初は緊張

久しぶりに親友と食事。
ほぼ一日中過ごす予定だ。
誰かと食事をするのは約半月ぶり?
ちゃんと話せるだろうか。
不安になる。

駅での待ち合わせ。
この瞬間が一番緊張したかもしれない。
でも、親友は笑顔で手を振ってくれた。
そして自然体で話しかけてくれる。

あれ?なんか思ったより話すのが凄くラク。
そうか、親友が気遣いながら話しかけてくれるからだ。

話しかけてくれる人は多くいるが、
なかには自分が話したいことをノリよく話すだけの人もいる。
相手の都合や気持ちは無視。
そして反応が気に食わないと平気で言葉のナイフを突き刺してくる。

親友は気遣いながら話してくれるから、僕が話しやすい内容ばかりだった。
相手の話に返すだけだから、凄くラク。
そうか、本当に大切な人との会話って、実はこんなにラクで、居心地がいいんだなぁ。

お店も候補だけで決めてなかったが、すんなりとんかつ屋に決まり。
混んでて並んだが、その待ち時間も疲れることなく楽しく過ごせた。
とんかつはサクサクで美味しい。
会話で変に気遣うことなく、食事も居心地も楽しめた。

気付けば今まで通り

その後カフェやサウナで一緒に過ごした。
散策もした。
そして夜ご飯として、今度は定食屋へ。
生姜焼きが有名らしい。

お互い口数は少ない。
でも緊張することは少ない。
お客様や会社の仲間と過ごす時とは違う心地よさ。

食事の味がちゃんとわかる。
そういえば、働いていたときには、誰かと食事をしても、
味なんて全然分からなかった。

そうか、安心できる人だと、ちゃんと味も会話も楽しめるんだ。
僕にとって、大切な人が分かった。
今まで、多くの出会いを求めて、多くの繋がりがなきゃいけないと思っていた。

そうじゃないんだ。
少人数でいい。
少人数でも、自分にとって居心地が良い人だけいれば、それでいいんだ。
それで充分、幸せを感じられる。

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