人が怖くても仕方ないさ

休職日記(休職の心得)

20XX年〇月△日(休職から327日目)

今日は久しぶりにメンタルダウン。
自責・抑うつ・緊張・自己否定・気落ち・焦燥感・疲労感。
すべてが重い一日だった。

理由は何となく分かっている。
1つはタイミングが合わず歯車がうまく嚙み合わなかったから。
運が悪い時って、なんでこう不運が続くんだろうね。
運が良い日は良いことばかりだし、運が悪い日は悪いことばかり起こる。
もっと均等にバランス良く振り分けてくれればいいのにね。
それだけその人の心の持ち様に左右されるってことなのかな?

でも上記の理由に関しては、自分なりにメンタルケア,感情の調整を試みていたし、
これで結果が伴わなかったのは仕方ないと思える。
「もうやることはやった。あとはOK」
と開き直れるし、明日は良いことあるさと思える。

問題は2つ目の理由。
「人にやさしくできなかった」
こう思ってしまった出来事があった。
どうしても人が怖くなってしまったのである。
他の人は自然と親切にできていた。
僕にはできなかった。
なんてダメなやつなんだ。
人として最低だ。
そうやって自分を責めてしまう。
そして怖いから緊張と抑うつが襲ってきて、その場から解放された途端どっと疲労感。

でも、それも仕方ないと自分を許してあげよう。
怖いと思うのは、自己防衛本能が働いている証拠。
つまり自分を大切に守ろうとしている証拠。
それって大切なことだから。
自分も相手も大切にしたいから。
どちらかに偏っちゃうと持続不可能になっちゃうから。
だから、どうしても自分を責めちゃうと思うけど、
それと同時に、意識的に自分を守って偉いって褒めてあげてほしい。

分からないのは怖くて当たり前

授業ではなく自主活動の時間。
各々が自分の作業に集中している。
いや、ここはあくまでメンタルケアの場所だから、
あえて会話を楽しみながら作業に集中し過ぎないようにしている人もいる。

そんな自主活動の時間に、ある人が話しかけてくれた。
その人は一般デイケア(復職が目的ではないデイケア)で、
今まで関わることが無かった。
話しかけてくれたのは嬉しい。
せっかく話しかけてくれたのだから。作業を止めて会話を楽しもう。

今日はいい天気だよな~

今振り返ると、相手も怖かったのだろうか?
誰も反応しなくても独り言で済むような話し方だった。
微妙な距離感もあり、僕に話しかけているのかどうか怪しい感じ。
でも誰も反応しないし、僕が一番距離近いから、
僕に話しかけてくれたのかなって思った。

そうですね~。
暫くいい天気が続くみたいですよね。
天気予報で言っていました。

当たり障りないかもだが、返答した。
そうすると、そこで初めて目が合った。
相手は目を見開き、異常なほど口角が吊り上がっていた。
あまり普段見ることの無い表情だった。

○○〇って知ってる?

何を言っているのかよく分からなかった。
思わず聞き返す。
「○○だよ」
そう教えてくれたが、初めて聞く単語。

知らないですね。それは何なんですか?

質問して教えて貰うことにした。
しかし、期待した返答は来なかった。

×××と△△△が■■■なんだ。
俺はいつも襲われているんだ。
なんで俺ばっかり。
〇〇と▲▲と☆☆☆は同じ◆◆◆なんだ。

全然違うことを言っていた。
僕の実力不足なんだろう。
何を言っているのか、最早わけが分からなかった。

その後も支離滅裂なことを言い続けている。
僕は怖くなってしまった。
無限に感じるときを過ごしていると、自主活動終了の合図が出た。
それで解放された。
ある人は居なくなっていた。
時計を見るとたった5~10分くらい。
それでも僕はカラダが震え、過呼吸気味で、動揺が隠せない。
遠くの個室からは、居なくなった「ある人」の叫び声と怒鳴り声が響いていた。

地獄のグループワークタイム

次の授業はグループディスカッション。
茫然自失のまま近くに用意された席に座る。
最初に職員からテーマと説明が始まる。
近くの席でグループ分けされる。
メンバーを見渡すと、さっきの「ある人」がいた。
僕は青ざめ、言葉が出てこない。

しかし、たしか5人メンバーだったと思うが、
そのうちの一人が丁寧に「ある人」に話しかけていた。

この時間はグループディスカッションだよ。
テーマは~~~で、ルールは~~~だよ。
やる?

「ある人」はやると返答した。
暫く続ける。
またさっきの人が「ある人」に話しかける。

ルールだとキミの番だよ。
テーマについて意見ある?

促された「ある人」は、また支離滅裂なことを言い始める。
いや、叫び始める。
僕には残念ながら理解できない。
僕は何かを飲み込んだ感覚から、呼吸が出来ず苦しい時間が刹那続いた。
それでもさっきの人は会話を続ける努力をする。

そうなんだ~。
それは凄いね。
あとね、このテーマについては何かあるかな?

「ある人」は黙り込む。
「なんか疲れちゃった」と呟いた。
小さな声で逆に驚く。

そうか、疲れちゃったんだね~。
このプログラムは任意参加だから無理しなくてもいいんだよ。
ちょっと休憩する?
それとも話だけ聞いてる?
あなたの自由でいいんだよ。

最終的に「ある人」は離席し、どこかに行ってしまった。
諭し続けた人は終始笑顔で対応していた。
僕にはできない。
僕にはできなかった。
なんて心優しい人なのだろう。
尊敬すると同時に、自己嫌悪に襲われた。

怖がる自分を褒めてあげよう

帰宅後も、自責・抑うつ・緊張・自己否定・気落ち・焦燥感・疲労感は止まらなかった。
特に自責と自己否定は酷かった。

家に帰ってから何もやる気が起きない。
気付けば夜になっていた。
シャワーを浴びるが、電気をつけているはずなのに暗く感じる。
声が聞こえてくる。

人にやさしい人間になるのがお前の目標だろ?
それなのにお前は彼を怖がった。
お前は差別しているんだ。
人を差別しているお前は最低の人間だ。
偏見だ!偽善だ!人間のクズめ!
お前なんて生きてる価値ない。
なんで生きてるの?

頭は泡だらけのまま、僕は頭を抱えうずくまっていた。

風呂から出て、寝る前に親や家族に連絡した。
今日の出来事に対する懺悔を告白していた。
すると、少しココロ救われた。

ワタシも行動がおかしい人が電車とか近くにいると警戒するよ?

差別は良くないのにって罪悪感感じたこともあったけど、
今は防衛本能が強めに働いているだけで悪いことじゃないって思っている。

ナチュラルにコミュニケーションを取れる人は、そういう人と接することに慣れているんだよ。
そういう訓練を積んでいるんだと思う。

言動や行動や出口が見えず分からないことを怖いって思うのは自然なことだよ。
そういう時に「相手が悪い」って思って、
暴言や暴力を働いてしまうのが「差別」や「偏見」っていうんじゃない?

怖がって、「自分が悪い」って悩んで落ち込むのは、
自分にも相手にもやさしいんじゃないかな?

怖いと思うのは仕方ない。
自分の理解を超える出来事や人物が現れた時、防衛本能が働くのは正常なこと。
その後のアウトプットが「暴力」や「暴言」っていう排他的選択ではなく、
「自責」という選択を取る自分を褒めてあげてほしい。
大丈夫、あなたは素敵でやさしい人。

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