20XX年〇月△日(休職から120日目)
今日は5回目のカウンセリングだった。
次回からは愚痴を吐き出す会になる模様。
今まで、「愚痴を言うな」という台詞は良く聞いてきた。
愚痴を言い合っても、建設的な話は進まず、何もしない理由を探してしまうから。
でも、今日のカウンセリングでは、
『愚痴は溜めずに吐き出した方がいい!」
ということを学び取った。
愚痴を言わず飲み込み続けても、溜まった鬱憤は消えない。
気付かぬうちに自分自身を蝕み続けるからだ。
最近の心境変化
主治医から「何もせずにゆっくりダラダラ過ごして下さい」と言われ、2ヶ月近く経つ。
変わらずマイペースに過ごせる心地よさは感じているが、
新たな心境として、気落ちする日と前向きな日が半々くらいで分かれてきた。
まだ気落ちする日の心情は言語化できない。
敢えて言うなら、みんなは働いているのに自分が違う疎外感と孤独感、
10年以上仕事に尽くして築いたものを失った喪失感、
「なんで僕だけこんな目に」っていう怒りと理不尽さだった。
思えば休職してから心境は次のように変わってきた。
- 休職直後:茫然自失
- 休職1か月:罪悪感
- 休職2ヶ月:虚無感
- 休職3ヶ月:開き直り
- 休職4ヶ月:気落ちと前向きの起伏
カウンセラーにこれを言うと、いろいろと質問を受けた。
答えていくうちに、気落ちするきっかけとして、「矢面に立たされてきた」自覚が芽生えた。
そうすると、次のことを聞かれた。
矢面に立たされてきたって、
どんなことがあったんですか?
一緒に愚痴を言ってくれた
そこから堰を切ったように言葉が続いた。
新人のときに部長からパワハラを受けたこと、上司は助けてくれなかったこと、
若手社員で初めて大口顧客を担当したこと、
上司に確認したのにトラブルでは知らぬ顔をされたこと、
世界初のプロジェクトで上司に逃げられ孤軍奮闘したこと、
お客様や他部署からのクレームを他者に押し付けず一身に受け続けたこと。
カウンセリング前は何を話そうとドギマギしていたのに、
今は言葉が無限にあふれてきた。
胸にせき溜めていた黒い感情が流れ出るようだった。
意外だったのは、僕以上にカウンセラーが怒っていたことだった。
え?それ本当に?
クソみたいな上司だね!
許せない!頭にくる!
会社の責任者呼びつけて、お前どう責任取るんだって怒鳴りつけてやりたいね!
一緒になって怒ってくれるから、より一層愚痴があふれ出てきた。
気付けば笑いながら話してる自分がいた。
ココロが辛い人は愚痴って良し
あっという間に約束の60分が経ってしまった。
凄く楽しかった。
カウンセリングって、こんな楽しくていいの?(笑)
するとカウンセラーが切り出した。
来月からもカウンセリングでは愚痴をどんどん言っていきましょう
気落ちするのは辛い気持ちを耐え続けてきたからだと思います。
一度元気が出ても直ぐ気落ちしちゃうのは、耐え続けた気持ちがココロに残り続けているからだと思うんです。
たしかに今までどんなに理不尽に思えても、みんなの幸せを願って自分は飲み込み続けてきた。
会社で吐き出すことは殆どなかった。
主治医から「何もしないでゆっくり過ごして」と言われていますよね?
ココロだから分かりにくいけど、カラダで言えば「絶対安静」ってことなんです。
サトウサンは今、カラダでいえば集中治療室にいるんですよ
未だに自覚がない。
でも今日愚痴を言い続けていたとき、カウンセラーは悲しそうな顔、怒った顔をしていた。
きっとそういうことなんだろう。
そうか、僕のココロはそんなに傷だらけだったのか。
世間一般的には愚痴は控えようって言われている気がする。
でも、頑張ってて苦しい人,辛い人は愚痴を言った方がいい!
休職中の人は愚痴を言う権利があると思う!
愚痴を言って気持ちを吐き出さないと、ココロはどんどん重傷になるから。
そして重傷になっても、手を差し伸べてくれる人はほんの一握り。
僕の場合、会社の上層部は誰も助けてくれなかった。
だから、どうか辛い人は愚痴を言い合える人に吐き出してってほしい。
来月からカウンセリングは愚痴大会か。
楽しみだなw
明日も良い一日になるといいな♪
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