自分にも常に問題は存在する

休職日記(休職の心得)

20XX年〇月△日(休職から102日目)
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休職する前にコンサルタントからオススメされた本がある。
そのコンサルタントは世界的に有名な超大手企業出身で、
業界ではいちもく置かれている。

サトウサン、これ読んで組織でのあり方を学んだ方がいいよ

結構、スラスラと読めた。
でも、理解しきれたかと言われたら自信がない。
こんなに読みやすいのにインプットに自信が無いのは初めてだ。

簡潔に個人的感想を言うなら、
「客観的かつ多面的に見る事」
「相手の立場で物事を考える事」
「自己責任と思う方が幸せな事」
これを再認識させられた一冊だった。

自分に問題があると意識する

タイトルは「自分の小さな箱から脱出する方法」
この「箱」とは簡単に言えば自己欺瞞のことだろう。

自分の願望や願い,想いを行動しなかった時。
人は自分への裏切り≒自己欺瞞に陥る。
そうすると、自分を裏切ったことで傷付かないように、自分を正当化してしまう悪循環が始まる。

僕が思い出したのは満員電車だ。
座っていて、ご高齢の方がいるのに席を譲らなかった時に後悔する。
その時、こう考えるんだ。
「満員だし、ちょっと遠かったから仕方ない」
「ちょっと若そうだし、もしかしたら席を譲る方が失礼かもしれない。」
そうやって自分に言い訳してしまったことを思い出した。

この本の根本を否定することになるかもしれないが、それは仕方ないと思うんだ。
誰だって経験するだろうし、絶対に自分の願い通りに全てを完璧に遂行するのは不可能だ。
だからこそ、こう考えるのが大切だと思う。

自分にも問題があるんだ。
自分が完璧なわけがない。

こう考えれば、誰かがミスしたり不快な思いをすることがあっても、少し許せる気がする。

僕も気付かぬうちにミスしているかもしれないし。
お互い様だよね。

最近主治医の推奨で愚痴を言い始めて感じていることがある。
愚痴を言うとその時はスッキリする。
でも、虚しさが残るんだ。

本書を読む限り、自分を正当化し始めると、自分を守るために相手を責めるようになるらしい。
あいつのせいだ
こう思っても、自分は不幸せなままなんだと思う。
だって、相手も過去も変えることはできないから。
だから、「自分にも問題があるんだ」と思った方が幸せだと思うんだ
自分のことなら変えられるし、相手や過去に支配されたままじゃ悲しいから。

相手の立場で物事を考える

そういえば休職直前。
いろいろなトラブルに見舞われた。
よくよく考えると、そのトラブルに最善を尽くした時、
上司やお客様は助けてくれなかったけど、
周りの人たちは助けてくれたっけ。

営業課長からろくに引継ぎもなく、営業課長が対応した案件でトラブルが生じた時、
営業課長は「もうお前が担当だから」と全てを僕に押し付けた。
他部署からも「サトウサン責任取れ」と追求された。
内心納得できなかったが、まずは改善だと思った。
他部署が困っているのは事実だ。
他部署の立場で考えたら、「どうにかしてくれ」って思うのは当然だと思った。

みなさまにご迷惑をおかけしていることは事実です。
今後このようなことがないように最善を尽くして参ります。
まずは目の前の課題を真摯に受け止め、1つずつ対応し、都度進捗報告いたします。
どうかご協力のほど、よろしくお願いいたします。

そしたら関連部署の部長が言ってくれたっけ。

ウチの部署でも協力は惜しみません。
一緒に頑張りましょう。

他のトラブル案件でも、みんなが手を貸してくれたなぁ。
もし「責任は僕じゃない。〇〇が悪いんだ」と正当防衛を働いていたら、
きっと周りも反発しただろう。

保身より、相手がどう思うか優先する。
そしたらみんなで同じ目標に向かって一致団結できるのになって思った。
これが箱から脱出するってことなのかな?

責任の押し付け合いをやめる

そういえば会社に不満があるのはなぜだろう?
いろいろあると思う。
でも1つ思い浮かんだのは、「責任」だ。
当社の部長は往々にして責任に対し行動が決まっている。

  • 「責任者は誰だ」と声高々に怒る
  • 黙る(もしくは逃げる)
  • サトウサンがやったよね?など部下に押し付ける

まあ実際に部下の責任の時もあるのだが。
それでも、課題が見つかった時に、まず「責任の所在」を厳しく積極的に議論したがる。

まずはこの「責任の押し付け合い」をやめるところから始めるべきじゃないだろうか?
これが「箱から脱出すること」ではないだろうか?

ミスは誰だってする。
それで攻撃して委縮させては社員も会社も成長は滞ってしまう。
まずは「責任の所在」ではなく、「どうやって対策および改善するか」
そこからみんなが話し始めれば。
「責任の所在」なんてむしろ放置し、自ら積極的に改善に向けて行動するようにすれば。
組織は成長するのではないだろうか?

「いい会社だねぇ」
いつか、そう言い合えるようになりたい。

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