20XX年〇月△日(休職から252日目)
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休職している間に読書で学びたいと思った。
でも、何の本を読もう。
最初は気になっていた本を買って読んでいた。
ある程度読み終えたら、人にオススメを聞いてみた。
もしくは「この本すごい!」,
「この著者の考え方見習いたい!」と思った方の紹介本を読んでみた。
今回は「この人凄い!」って思った方が紹介していた本を読んでみた。
この本は統計データと事実に基づいて世界を見ることを推奨している名著だ。
難しそうで気分が暗くなる感じもするが、
読み進めると、むしろ世界は良くなっていると前向きになれる内容でもある。
そして何より、「頑張ってるのに辛い」と感じている時に勇気をくれる一冊だと思う。
『真面目で責任感の強い頑張り過ぎの30代独身男性』に是非ともオススメしたい一冊だ。
「損な役回り」と思う時に励みになる言葉

FACTFULNESS(ファクトフルネス)10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣
僕が本書を読んで色々励まされた内容がある。
その中のひとつが下記だ。
アジアやアフリカの国々で見かける「男らしさ信仰」は、
FACTFULNESSより抜粋
アジアの価値観でもアフリカの価値観でもない。
頑固おやじの価値観だ。
社会と経済が進歩すれば、そんな価値観は消えてなくなる。
変わらない文化などない。
「男らしさ信仰」とは、大家族に誇りを持ち、育児や家事は一切やらず、
それを堂々と自慢する男性のことを指している。
僕の知見では営業課長が典型的な「男らしさ信仰」だった。
たしかお子さんが複数人いらっしゃるが、家事や育児は一切やらないと豪語していた。
まさに昭和時代の歌謡曲みたいな生き様を体現していた。
近年は女性活躍推進が奨励されている。
少なくとも僕の会社では先輩が言っていた。
「前に社長が女性だから先に昇進させると言われた。」
一方で3Kと言われる業務は男性が担当する。
そんな感じで「なんか損な役回りだな」と感じている方もいるかもしれない。
それは文明進歩の狭間に生まれた僕たち世代は仕方がないのかもしれない。
人類が辿ってきた歴史の中で、
先人たちの過ちを僕たち世代が清く正しい方向へと導いていく義務があるんだろう。
でも一方で、僕たちは恵まれているという考え方もできる。
女性活動推進が奨励されている国は、高所得で進歩的な象徴らしい。
貧困国では働き手が必要だから出生数が多く、女性教育も発展途上らしい。
僕たちは生活が豊かだから教育レベルも高く、多様性を尊重されたから、
女性活動推進が奨励されるようになった。
そう考えると、自分たちは便利で豊かな生活が送れていると感謝できるなって、
本書で感じることができた。
世界は少しずつ良くなっている

FACTFULNESS(ファクトフルネス)10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣
ニュースを見ると悲劇的な事件に塗れている。
毎日報道を見るたびに、世界はどんどん悪くなってしまっていると悲観的になる。
でも、本書では「世界は良くなっている」と言っている。
たしかに言われればその通りだ。
授業で江戸時代に「天保の大飢饉」などを習う。
つまり1800年代まで食べるモノにも困るっていうのが当たり前で、
多くの人が餓死するなど全世界が貧困だった。
第二次世界大戦では多くの人々が殺し合い命を散らしていった。
現在、飢餓に悩む貧困層は世界人口の9%まで改善された。
もちろん9%から0%になるまで素直には喜べない。
でも、1800年代までは世界人口の約85%が飢餓に悩む貧困層だった。
技術革新が進み、僕たちの生活は確実に良くなっているのだ。
ただ、それは小さくゆっくりとした変化だから気付きにくいだけ。
毎年1%の成長では遅いと感じるかもしれないが、
70年続けば2倍に成長することになる。
社会と文化は常に変わり続けている。
人々は日常より非日常に注目するし、
ゆっくり変わっていくものより、新しくドラマチックな一時的なものに注目してしまう。
でも、地道に着実に良くなっているのだ。
そして貧困ゼロになるために、全人類全員が望んだ生活を送れるような技術革新の道は、
まだまだ残されている。
そう考えると、未来は希望に満ち溢れているように感じないだろうか?
謙虚こそ充実感の源泉

FACTFULNESS(ファクトフルネス)10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣
本書ではこんな記述がある。
謙虚であるということは、本能を抑えて事実を正しく見ることがどれほど難しいかに気付くことだ。
引用:FACTFULNESS
自分の知識が限られていることを認めることだ。
堂々と知りませんと言えることだ。
新しい事実を発見したら喜んで意見を変えられることだ。
謙虚になると、ココロがラクになる。
引用:FACTFULNESS
何もかも知っていなくちゃならないというプレッシャーが無くなるし、
いつも自分の意見を弁護しなければと感じなくていい。
謙虚であることで事実に基づいて世界を見れるようになり、
ストレス少なく気分も少しは軽くなり、
ココロが穏やかになる。
謙虚になることで、情報や他者を批判するだけでなく、
自分自身を批判的に見れるようになる。
人間には暴力本能がある。
さまざまな本能がある。
それを乗り越えるためには人と人との個人的な繋がりが欠かせない。
そして自分自身にそういう本能があることを認めると、
本能に支配された誰かを許せるはず。
僕は休職してから、上司やお客様、会社を許せないでいる。
きっとその気持ちは残り続けるだろう。
でも、緩和することはできるかもしれない。
ああ、この人も本能に支配されて翻弄されてただけなんだな。
仕方ない、許してやるか。
謙虚だからこそ、こういう穏やかな心構えでいられるのかもしれない。
そして、犯人捜しでなく、システム改善にチカラを注ぎ、
世界をより良く進歩させ、自分自身が幸せになれる一助に慣れると信じている。
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