20XX年〇月△日(休職から92日目)
今日はカウンセリングの日だ。
たまたま通うことになった心療内科では、
カウンセラーと提携をしているらしい。
家計簿と相談して、月1回のペースでお願いすることにした。
これまでのカウンセリングでも、
自分では気付いていなかったココロの状態を知ることになり、
大変驚いたのを覚えている。
筋書きは決まっていない。
今日はどんな会話になるのだろうか?
医者とカウンセラー
そもそも医者とカウンセラーはどう違うのだろう?
心療内科の先生って、カウンセラーでもあるんじゃないの?
最初僕は違いがよくわからなかった。
でも、少なくとも僕の通うクリニックでは、
明確にすみ分けられていた。
まず、主治医の診察時間は基本10分だけだ。
初診などでは例外的に30分の時もあるが、
患者数が多いので10分に収めないと捌ききれないのだろう。
簡単な経過観察と、次回までの治療方針を擦り合わせて終了となる。
ただココロの問題、目に見えない分そう簡単には治療できない。
主治医がカバーできない分、
症状改善を図るのがカウンセラーの役割だと僕は感じている。
僕のお世話になっているカウンセラーは最低でも60分と長い時間を使って、
コミュニケーションを通してココロを良い方向に導いてくれていると思ってる。
「僕たちカウンセラーは時間をかけて、
あなたのココロの深いところにある
ケガから良くしていきたいと思う。」
カウンセラーにかけてもらった言葉だ。
医者が治療と投薬ならば、カウンセラーは食事改善のようだと思った。
私のすみ分け方と似た説明が公的機関のネット記事にあったので、
詳しくはこちらをご覧ください。
怒ったら褒められる?
カウンセリングはまず、僕から話したいことがないか確認される。
前回は直近の悩みを相談した。
特に話すことがなければ、今度はカウンセラーから次々と質問される。
さながら気分はインタビューを受けているようで気持ちがいい。
最初の質問はたしかこうだった。
「1か月間、何もしないでゆっくり過ごす
治療方針をやってみてどうですか?」
正直に言ってみた。
「なんか先のこととか、
もうどうでもよくなってきました。」
「今まで昨日より少しでも
成長することを意識してきたけど、
今はダラダラするのが
気持ちいいです。」
まさにダメ人間のテンプレみたいな台詞だ(笑)
流石にカウンセラーからご指導を覚悟した。
「いいですねぇ~!
その調子でいきましょう」
衝撃だった。
まさか褒められるとは・・・(◎□◎;)
本当にいいのか?(笑)
そのまま色々会話を続けていたら、
こんな質問を受けた。
「以前の自分を思い出してみてください。
かなり無理していたと思います。
今あの頃に戻れると思いますか?」
なぜか分からない。
大人気なく急に感情が噴出してしまった。
「てかそもそもが無理だったんですよ。
前回人事部長から聞いたら、
私が休職した後、新たに専門部署が
出来たみたいなんです。
今まで私一人でやってた仕事を、
今は4人でやっているんですよ!?
4人分の仕事を一人でやってたんだか
ら、そりゃ潰れるでしょ!?
上司には業務過多だって数か月前から
相談してたんです!
こんなことになっちゃって、
責任取れって話しですよ!!」
・・・やってしまった。orz
これじゃただの感情的な愚痴だ。
なんて大人気ないのだろう。
少し気まずくカウンセラーを見上げた。
「いいですねぇ~!
どんどん憤ってください!
サトウサンが憤ってくれると
私は凄く嬉しくなる!
てか怒って当たり前ですよ!
酷い上司ですね~」
・・・愚痴をして褒められたのは初めてだw
今日の気づき
最後にカウンセラーから言われた。
「サトウサンは今、
解放のタイミングなんですよ。」
解放のタイミング?
どういうことだ?
「サトウサンは今まで
だいぶ我慢してきました。
自分の気持ちを押し殺してたんです。
時には立派なことですが、
いつか必ず無理がきます。
ノンフィルターで思ったことを
言っていいんですよ!」
今までの人生ではどんなに腹立たしいことがあっても、
少し間を空けて、言葉を飲み込んで、
アクションを我慢するのが正しさだった。
前に読んだ本で「原因自分論」と書いてあった。
嫌なことがあった時、他人はコントロールできないから、
自分に原因があるっていう考え方だ。
この言葉を信じてきた。
怒って、愚痴を言って、ダラダラして褒められたのなんて初めてだ。
赤ちゃん人間になっちゃいそう(笑)
でもよくよく考えると、
助けたいと思った人が愚痴を言ってくれた時、
自分も嬉しかった気がする。
それと同じか。
時には怒ってもいいんだ!
信頼できる相手を選ぶ必要はあるけれど、
愚痴を言ってもいい。
たまには他人のせいって怒ってもいい
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