たまには旅行に行こう③

休職日記(休職の心得)

20XX年〇月△日(休職から126日目)

長野旅行2日目。
1日目は前編後編をご覧ください。

2日目は「The Sauna」のなかで最新のサウナを堪能する予定だ。
この旅行のメインディッシュ!

旅先ならではの出会いや体験。
仕事から離れた今回だからこそ気付いたこともある。

たまには旅に出よう。
違う環境に身を置くからこそ、各々での発見がある。
仕事を挫折したって、生き方は無数にある。

あサ活

朝7時。
久しぶりに快調な目覚めだった。
ここは夜11時に消灯なので、自然と早めに就寝。
最近は夜更かし気味だった。
大自然の中、早寝早起きができて、さっそく自律神経が整った気がする。

そしてお目当てのサウナ小屋へ。
ヴィーシ
フィンランド語で「5」という意味らしい。

くまさんが可愛くお出迎え。
係の人も出迎えてくれて、さっそく案内してもらった。

この「ヴィーシ」は本来貸し切りタイプ。
ただ朝サウナに限り共用となる。
朝だから日帰り客は滅多に来ず、ほぼ貸し切りになることが多い。

サウナ小屋の隣には滝のように上から流れ落ちてくる水風呂。
この水風呂は深さ130cmもあるらしい。
そしてなんと!
水源が天然地下水!飲むこともできるらしい。

さっそくサウナのなかへ♪

まさかの3段!
室温は90度と高め!
薪ストーブの良い香りがする♪

セルフロウリュにはアロマオイルが入っていない。

まだ出来て間もないので、木の香りをお楽しみいただきたいんです。

職員さんの言う通り、木の香りが気持ちいい♪
時計はないから、からだの芯が温まるまで。
僕の場合は背中と腰の間が熱くなるのがサインだ。

そして水風呂へ!
首から下がほぼ浸かるのに、上からも滝のように流れてくるから、脳天まで冷たい!
息ができないくらいに全身水に包まれるようだ。
すっごい、気持ちいいぃぃ~。

そして外気浴。あサ活、最高♪

サウナの出会い

整ってる途中、係の人が案内していた。
1人、ヴィーシに入っていく。
朝サウナで相席になるの珍しいな。

気にせず僕もヴィーシへ。
黙って座ってたら、向かい側から相手が目を合わせて挨拶してくれた。
「こんにちは」
「・・・こんにちは」

社交辞令かなと思ったら、続けて話しかけてくれた。
「ここには良く来るんですか?」

気さくな人で、気付けば楽しく会話していた。
初対面なのに直ぐに打ち解けられて、この人は凄い人だな。

実は私、ここのスタッフなんです。
早番が終わったので、先輩に入ってったらどうだって勧めて貰ったんですよ。

なるほど、職員さんだったのか。
ここの職員さんは皆さん気さくな人ばかり。
どうやったら職員全員が気さくになるんだろう。
LAMP野尻湖さんの人材育成術、いつか知りたいな。
その後も一緒に野尻湖にダイブしたりと、仲良くなった。

実は私、あと1週間でココを辞めるんです。
自然環境に興味があって、環境保全をテーマにしたアパレルメーカーに採用が決まったんです。
今がいちばん若いから。
夢を追いかけたいなって。

LAMP野尻湖で働いていることも面白いのに、さらにチャレンジしていくのか。

僕は休職して、一般的なレールから外れてしまったと思っていた。
でも、そもそもいまどき、一般的なレールなんてないのかもしれない
誰もが自分だけの新しい道を歩いていく
チャレンジした結果、人と違う道を進むことで、他にはない個性と価値が育まれていくんだろう。
こうやって過労で休んだ事実は、
今は辛いかもしれないが、
いつか他人には真似できない自分だけの宝物になる。


今日、この人にそれを教えられた気がする。

リクライニングチェアを倒すと森林が目一杯広がっていく。
いつもの生活にはない景色だ。
そういえば彼も面白いことを言っていた。
僕の仕事を話してると。

人通りの多い都会に足を運ぶなんて凄い!
学生時代そんなに勉強して、いまも営業活動頑張ってて凄い!

彼からすると、僕の経験は凄いらしい。
なぜなら彼は経験していないから。
逆に僕は彼の経験を知らないから、彼を凄いと感じている。

自分では当たり前のことが、相手には偉業に思えることもある
まだまだ大丈夫。いくらでも生きていける。

最後の昼餐と帰路

3時間のサウナタイムも終わり、最後のご飯。
「テリヤキバーガーセット」
LAMP野尻湖の昼食時間にしか食べれないハンバーガー。
ボリューミーで照り焼きソースも濃厚なのだが、
個人的にはハンバーガーに入っている沢庵が塩辛さと食感のアクセントになってて美味しかった♪

そしてレンタカーに乗り、帰路に就いた。
LAMP野尻湖さん、素敵な経験をありがとうございました。

家族や友人にお土産をいっぱい買い、あっという間に家に着いた。
たった一泊二日なのに、凄く疲れた。。
休職前は1時間刻みでスケジュールを詰めて外出してもピンピンしてたのに。

…いや、本当は疲れてたんだ。
時間と仕事に追われてたから、無意識に気張っていたんだ。
これが本来の疲れ方なんだろう。
少しずつ、本来の自分に戻っていっているのかな。
大丈夫、前進している、そんな気がした

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