20XX年〇月△日(休職から40日目)
先刻、産業医から返信があった。
内容は僕の相談事に対する回答である。
そもそも発端は今後の治療方針について、主治医から2つの選択肢を提示されたことだ。
- 条件付きで復職を目指していく
- 休職期間を延長してリワークデイケアを受講する。
もともとは「条件付き復職」だったが、
僕の頑張り過ぎてしまう性格と、
業務過多な職場環境を考慮して、
2つ目の「リワークデイケア」という選択肢が出てきた。
このまま休み続けるわけにもいかない。
僕のせいで誰かが体調を崩す
「お前誰?もう要らないよ」と居場所が無くなっている
想像するだけで怖い。
でも再休職のリスクも心配だ。
いざ復職しても、職場や上司からどんどん仕事を頼まれて、
またキャパオーバーで適応障害になるかもしれない。
そもそも「リワークデイケア」とは何なのだろう?
こころのリハビリセンター?
調べてみると、リワークは「Return to work」の略語で復職のことだった。
一方、デイケアとは「精神科のリハビリテーション」のことを言う。
つまり、リワークデイケアとは「職場復帰を目指してリハビリテーションを行う場所」のことだ。
たしかに骨折した時は治療して安静にした後、
筋肉が衰えたり関節が動きにくくなっているので、
元の状態に戻せるように訓練する。
こころの場合は、
仕事を忘れてゆっくり静養した後、
病気について理解を深めたり、
物事の捉え方を修正したり、
コミュニケーションを勉強することで、
復職後も安定して働き続けれられるように訓練するようだ。
ネット検索すると詳しい説明があったので、もっと知りたい方はこちらをご覧ください。
なぜリワークデイケアが必要?
結論を先に言うと「再休職を防ぐ」ためだ。
同じように休職を経験した友人が言っていた。
「仕事と生活が不安で直ぐに復職した。
だけど、根本が改善されてないから、
また休職してしまった。
今思えばもっと休めばよかった。」
休職した多くの人が不安から直ぐに復職してしまうようだ。
僕も気持ちは良くわかる。
だけど、残念ながら会社の環境は変わっていないことが殆どだろう。
その結果、当人は未だ万全じゃないのに、
会社には病前と同じレベルを要求され、
再休職となってしまう。
残念ながら会社を変えるのは容易ではない。
でも自分を変えることはできる!
だから、自分自身を守る方法を身に着けるために、
リワークデイケアが必要なのだと僕は思う。
具体的に何やってるの?
リワークデイケアは以下の4つをポイントに抑えていると思われる。
そのため、会社の研修や学校の授業のようなイメージだ。
医療機関により期間はバラバラだが、週5日で通うところが多く、
講義形式もあれば、コミュニケーション向上のためグループディスカッションもある。
同じ境遇の人と交流できるのは良い点だなと個人的に思う。
講義形式では心理療法を中心に学ぶことが多い。
例えば下記のようなものがある。
また、精神科医、精神保健福祉士といった専門家との面談・支援もあるので、
自分自身を振り返り、再発予防・セルフケア方法を学ぶことができるだろう。
産業医からの返信
産業医からの回答はこうだった。
復職で大事なことは
「早く復職する」よりも
「再発しないようにする」
ことだと思います。
本人が最もしっかり行える
再発対策の1つである
リワークを推奨します。
頑張り過ぎてしまう点は
一人で考えるより
専門家も交えて話した方が
よい対策ができると思います。
一度対策を身に着けてしまえば
長期間にわたり活用できます。
まさかの
「休職期間を延長してリワークデイケアを受講する」
が産業医からの回答だった。
てっきり条件付き復職だと思っていたのに。
本当に大丈夫なのだろうか?
僕の居場所は未だあるのだろうか?
不安に思いながら、明日からリワークデイケア受講に向けて動き出すことにした。
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