20XX年〇月△日(休職から211日目)
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本ブログでは【はじめに】で記載の通り、
僕と同じように悩める方々に少しでも寄り添えればと思い立ち上げた。
そんな方に具体的で実践的なアドバイスをくれる一冊を見つけた。
著者本人が「うつ病」で悩んでおり、その実体験から執筆された一冊。
だからこそ、専門家の著書にはない肉薄した臨場感ある内容になっていると僕は感じる。
今回は本書を読んだ僕の感想を記したいと思う。
ココロの平穏を保つために
「うつ」とよりそう仕事術
先に言っておきたいのは、もしかしたら僕の感想は著者の思いとは異なる可能性もある。
我ながら考え方がスピリチュアルや前向きなところがあると思っている。
その点はご容赦頂きたい。
本書ではうつ病の人が復職することをテーマにしている。
具体的なことも書いてあるが、まず僕が学んだのは、
ココロの平穏を保つための2つの方法だ。
- 一切の情報を遮断する時間と空間を確保する
- 第四の人間関係をつくる
1つ目はなるほど!と改めて強く思った。
リワークデイケアの座学でも、
「適応障害は脳を休めることを最優先に。」
「情報入力を少しでも減らす努力を!」
と言っていた。
現代社会ではインターネットやメディア、人とのコミュニケーションなど、
間髪入れず夥しい過剰な情報が押し寄せてくる。
その間、脳はずっと働かされ過剰情報にさらされる。
疲れて当たり前なのだ。
以前の僕は「人と会っているのに、貴重な時間を頂いているのに疲れるとは最低だ」と自分を責めていた。
しかし、どんなに嬉しく楽しくかけがえのないコミュニケーションでも、疲れて当たり前。
ときに情報と距離を置く時間を作らないといけないのだ。
これを学び考えた時、思った。
「やっぱりサウナは僕にとって必要不可欠なんだ」
サウナは一部例外を除き、基本静かで温度の感覚だけを感じ取る時間。
強制的に情報を遮断し自分を見つめ直す時間。
こんな良い趣味を教えてくれた知人に感謝。
これからもこの趣味を大切にしていきたい。
そして「第四の人間関係を作る」について。
本書ではこう書かれていました。
私もこの病を患ってから多くの人が離れていきました。
実際に休職すると分かる。
今まで大切にしてきた仕事の繋がりは一切なくなる。
恐らく気を遣って連絡を控えているのだとは思う。
でも、どんな事情であれ、あれだけ頼ってくれて相談してくれて気にかけてくれた
お客様や社内の仲間からは一切連絡してこなくなる。
これは僕にとってショックだった。
事情は理解できても、僕が休職したからだってことは分かっても、
僕の約10年間の会社人生、一体なんだったのだろう?
という虚しさに苦しめられた。
だからこそ第四の人間関係。
本書では「好奇心」と「興味」がポイントと言っている。
僕の場合、サウナ仲間を新たに作れば、家族・仕事・学友に次ぐ4つ目のコミュニティができる。
これを学んだ時に、もしかしたらリワークデイケアが心穏やかになれる第四の人間関係になれるかもと思った。
復職前の予習になった
「うつ」とよりそう仕事術
本書のテーマ通り、特に復職後の具体的アプローチが細かく書いてあった。
その中で大まかに個人的に響いたのは下記のような内容。
- 頑張り過ぎずマイペース
- 焦らず、じっくり、慎重に
- 周囲にしっかり伝える
まず思うのは焦りだと思う。
すでに休職前の業務をどうやったか、効率的なやり方は忘れている自分が居る。
復職して出来なくなったことを嘆かないことが大切だと思った。
徐々に取り戻せばいい。
ただそれを周囲が理解してくれないと、自分で気を付けても外圧で強制的に焦らされる恐れがある。
だから、勇気がいるけど、正直に打ち明け説明するしかない。
自分は過労による適応障害になった。
さらには軽躁状態とも言われている。
当時の実質月間113時間労働みたいな働き方はもうできない。
だから、重要性の低い仕事は体力的にも精神的にも出来ない。
その方針の中で「この仕事は重要」と間違いがあれば指摘してほしい。
上司相談のもと優先順位を上げます。
また、やり方を忘れてしまった仕事も多い。
色々試行錯誤して取り戻したいと思う。
ご迷惑を掛けると思うが一生懸命努力するので、助けてほしい。
それでも言葉の毒は受けることがあるだろう。
その時は違うモノにココロの中で責任転嫁。
「あれはパソコンが悪かった」とか責任を無言のモノに転嫁して、
自分のココロを守ろう。
あとは頑張り過ぎずマイペース。
ため息をついたら休憩の合図、これは参考になった。
今までみたいな働き方は無理だから、ため息をついたら休む自分を許してあげよう。
やる気は有限のエネルギー。
まだ頑張れると思っても途中で切り上げる勇気を持とう。
これが「気が楽なことをする」って意識づけなんだと思う。
それをこれからも大切にしていきたい。
またそれにあたり、労使交渉で、
「ふらっと散歩に行くのを公認してもらう」
という内容を就業規則に盛り込めないか、提案してみたいと思う。
改めて強く思ったこと
「うつ」とよりそう仕事術
本書で特にココロに響いた言葉。
いくつかあるので紹介したい。
そもそも普通の生活がままならくなったことを体験しているので、
引用元:「うつ」とよりそう仕事術
今では私の生活を構成する普通のことすべてが大切で愛おしいものだと感じています。
仕事も家庭も友達も、人生全てにおいてです。
これは僕も強く実感している。
休職したからこそ、当たり前のことが有難い。
それは不器用な生き方をしてきたからこその強みなんだと思う。
営業エースや先輩方のような優秀な人たちには、
きっとこの感じ方は経験がないんじゃないかな。
なぜなら優秀だから。
全てをそつなくこなすから。
何か大きな躓きがないと、立ち止まって悩み考えることは無いと思うから。
そうすると誰だってひとつひとつの有難みを当たり前と思い、軽視しちゃうと思う。
そう思うと、今まで彼らに感じていた劣等感が薄れていくことに気付いた。
うつ病を改善させるためには、
引用元:「うつ」とよりそう仕事術
「今の自分の状況をいかに楽しんで生きるか」
という姿勢が大事です。
この考え方は大切だと思う。
きっとこの先もツライ事・悲しい事はたくさんあるのだろう。
その時に、その外部からの出来事に飲み込まれるのではなく、
「楽しもう」・「気が楽なことをしよう」と思って生きていきたい。
生活の楽しさや豊かさは、
引用元:「うつ」とよりそう仕事術
お金があるからモノが買えるとか買えないとかではなく、
非常に穏やかで誰にでもできる
「小さな生活の工夫をすること」
ではないかと思っています。
本書では続けて、もし仕事だけが生き甲斐の人が居たら、
その人は自分が持っている可能性を知らずに狭めているといえるかもしれないとも書かれている。
まさに休職前の僕がそうだ。
毎日夜11時半まで残業。
土日もサービス残業。
昼休憩は15分まで。
今、こうして休職したから、会社だけがすべてじゃないと知ることができた。
人と比べるのではない。
自分の理念・価値観に則って、穏やかで豊かな生活を目指していきたい。
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