意外とカラダを使う

休職日記(休職の心得)

20XX年〇月△日(休職から266日目)

今日はリワークデイケア2日目。
初日は緊張したけど、思った以上に楽しかった。
施設のみんなは凄く親切で思いやりがある。
こんなに「やさしい世界」があるんだと思った。

おかげで未だ二日目なのに、施設に行くのが楽しみな自分がいる。
前回は精神疾患治療の一環っぽく、グループワークや心理学っぽい学びがあった。
今日は一体どんな一日になるのだろう。

ボディメンテナンス?で汗だく

まず前回同様、朝のミーティング。
小グループになり昨日の振り返りを各自発表する。
何をしたか?どう思ったか?今週の目標に対しどういう状況か?
各々自由に話し、それぞれ自由に質問してディスカッションする。
それが結構自己理解に繋がり、周りとコミュニケーションも取れて気持ちが良い。

そしてミーティングが終わったら、これも毎回やるんだろう。
前回同様、ラジオ体操。
ラジカセから男性の陽気な声に合わせてカラダを動かす。
懐かしい。小学校の夏休みを思い出す。

そしてまだ1ヶ月目の僕は別メニュー。
ボディメンテナンスと時間割にはあるけど、何をやるのだろう?
すると、職員がおもむろにパソコンを操作し映像が映し出される。

《ラジオ体操ー!第二!》

え?ウソだろ?
今度は映像付きでラジオ体操が始まる。
映像に合わせてカラダを動かした。
終わったと思ったら次は別の体操運動の映像が流れ始める。
また映像に合わせてカラダを動かす。
覚えている限り、こんな感じで体操を続けていたと思う。

  • ラジカセのラジオ体操(音声のみ)
  • NHKのラジオ体操
  • 恐らく民放の体操運動
  • Youtuberの体操運動
  • 子ども向け体操運動

延々とラジオ体操みたいな運動をしていたら、職員から「プログラム終了」の声。
え?ボディメンテナンス終わり?
ボディメンテナンスって、まさかの体操時間!?

気付けば1時間も体操をしていた。
空調は聞いているとはいえ、汗だくだく。
そっか、精神疾患だと極度の運動不足の人もいる可能性がある。
だから、ラジオ体操をこんなにやるのか。
予想外に良い運動になった。

作業訓練で手先を使う

昼休憩後、今度は作業訓練。
これもきっと毎回やるのだろう。
30分くらい、何かしら作業をやる。
何種類かあるが、今回は指示書通りにラベル貼りをする模擬作業をやってみることに。

特長的なのが、集中してやるもよし、手を抜くもよし、休憩しながらやるもよしっていう点。
自身で目標を決めてやることだ。
ある人は全集中して最高記録や完遂を目標にしていた。
僕は「無理しない・頑張り過ぎない」を目標にしているので、
あえて手を抜きながらマイペースでやることを意識。
少し雑談したり、直ぐに休憩したりと工夫。
これをやると、自分を見つめ直せている気がする。

30分の作業時間を終えると、次はモノづくり2時間となっていた。
モノづくりってなんだろう?
周りを見ると、紙細工やパズル、木工細工など色んな作品を手掛けていた。

職員さんから手渡された。
中身を見るとビーズアート。
ピンセットのようなモノで米粒より小さいビーズを1つ1つ取り、
接着剤の付いたぬり絵のようなモノに指定通りビーズをくっつけていく。
これがもの凄く細かい作業!
手先も目も神経も疲れてくる。

ただ、ここでも同じようにペースは本人任せ。
休憩やお喋りオンリーで全く手つかずはNGだが、少しでも進んでいればOKって感じ。
こういうモノづくりでストレス耐性を身につけながら、
マイペースを掴むのが目的なのかもしれない。

施設内のレイアウト的に自然と何人かで取り囲んで、各々モノづくりに励む。
一部の方々は最初お喋りしながらモノづくりをする。
僕は作業するとお喋りに入れない癖があり、少し気まずい。
しかし暫くするとみんな黙って作業に集中。
2時間が終わる間際に、一人が僕に話しかけてくれた。

よくそんだけ集中できますね。

そっか。作業するとお喋りできないっていうのは、
見方変えればそれだけ作業に集中できているってことでもあるんだ。
今まで自分の欠点だと思っていたことが、長所にも変わる瞬間だった。

こうして今日のプログラム終了。
気付けば今日は殆ど運動かモノづくりで、おもにカラダを使い続けていた。
リワークデイケアって、治療の一環としてグループワークとか座学とかの脳トレ中心と思っていた。
でも運動や作業のようなカラダを使うトレーニングも治療の一環になるんだな。
ひとつ学びになった。

何とか今週2日目を乗り越えた。
今週ラスト3日目も頑張ろう。

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