20XX年〇月△日(休職から184日目)
『あれ』から約6ヶ月。
基本は先月と過ごし方は変わらない。
主治医から「無理のないスケジュールなら遠出してもいいですよ」と許可が出て、
以前のように旅行に行けるようになった。
しかし、数か月間なにもせずゆっくりのんびり静養する日々を過ごしてきたので、
いきなり旅行に積極的に行くのは抵抗がある。
そこで、まずは友人と会って、軽く食事かティータイムを過ごして、
コミュニケーションを取るところから始めた。
近場でランチトーク
医者からの旅行抑止を守ってきた後だと遠方旅行は何となく怖い。
だから、まずは近場で友人とランチ。
それからリハビリ代わりに慣らしていく感覚。
友人Dとは毎週のように会っている。
だんだんとネタは無くなってくるが、「最近治療はどんな感じ?」とか、
僕からは「仕事はどう?」といった話をする。
他にはドラマ、アニメ、漫画などありふれた話。
こうやって気兼ねなく中身のない話が出来るのが幸せ。
こうやって毎週のように会ってくれる友人Dには感謝しかない。
だから久々の再会のように話が盛り上がるって感じはないが、
落ち着きながら食事を楽しみ、ときどき会話する長閑な時間を過ごした。
近場でカフェトーク
その後、今度はカフェでブレイクタイム。
お腹は満たされているので、コーヒーとスイーツ1つ注文。
カフェタイムではいよいよ会話ネタが無くなり、お互いスマホをいじっている。
ときどきスイーツの感想やこの後の予定を話すが、無理に会話する感じはない。
こうやってマイペースに自分の時間を過ごせる友人。
自分の時間を過ごしているけど、孤独感は感じない。
そういう時間を過ごさせてくれる友人がいることに幸せを感じている。
近場でディナートーク
その後、サウナに行ってから、夜はまた飲食店へ。
とうとう殆ど話さなくなる。
友人Dは僕の行きたい店に合わせてくれるので、気になっていたお店へ。
お互い食べたいメニューを好きに自由に頼み、黙々と食事。
そして別れ際、次いつ会うか約束した後、各々の帰路につく。
こうやって気疲れしない友人たちと会食する日々に幸せを感じている。
今日の気付き
『あれ』から約6ヶ月。
すでに働いていた『あの時』の感覚が薄れつつある。
今の生活は休職前なら理想的生活なはず。
仕事の多大なプレッシャーはなく、誰からも責められず、常時悩み続けることは無い。
自分の意に反する対応をする必要も、お客様に罪悪感を感じることも無い。
何より、充分に睡眠をとることができ、食事をとる時間もあり、自由な時間がある。
友人や家族との交流時間もあり、人間らしい生活を取り戻せた気がする。
しかし、そういった生活が日常化すると、無意識に欲張りになってしまうようだ。
いや、余裕が生まれ細かいことが気になってしまうという方が正しいのかもしれない。
以前なら気にならなかった事で内心イラっとしてしまったり、不満を感じるようになった。
だから、理性的に「足るを知る」を意識し続けたいと思っている。
生活に困ることもなく、自由な時間も過ごせて、友人や家族のおかげで寂しい思いをすることもない。
これって当たり前なようで、決して当たり前じゃない恵まれたことだと思うから。
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