現実味がない

休職日記(休職の心得)

20XX年〇月△日(休職から2日目)

休職2日目。
昨日、営業部長,人事部と最終面談し、パソコンとスマホを返却して会社をあとにした。
だから実質今日から休職がスタートする。

膨大な仕事と重責から解放された。
本来なら喜ばしいことだ。
しかし、今は正直何も考えられない。

これからは自由な時間が沢山あるのに、頭の中は残した仕事と仲間のことでいっぱい。
別に僕は悪くないのに、罪悪感で苦しい。

寝られない

休職してから初めての朝。
もう会社に行く必要はない。いくらでも寝てていい。
いくらでも寝てていいのに、朝7時前には目が覚めてしまう。
昨夜もなかなか寝付けず、恐らく2~3時間しか寝れていない。

これからの不安。
責任を果たし切れなかった罪悪感。
疲れ切った虚無感。
何も考えられないのに、眠いのにうまく寝られない。

とりあえず、何もやる気が起きないので、暫く無駄にベッドでゴロゴロし、
時間を潰すことにした。

家事をやらなきゃ

午後は友人が心配してくれて会う予定。
それまでは時間がある。
何もしたくないけど、家事をやらなきゃ。

洗濯物が溜まっている。
今やらなきゃ、着る下着や靴下が無くなってしまう。
ついでに仕事着をクリーニングに出さなきゃ。

とりあえず、機械的に最低限の家事をこなすことにした。
生活に支障が出ないように。

友人との久々の飲み会

夜、友人たちも仕事が終わり、予約した店にバラバラと集まった。
こうやってみんなと飲むのは久しぶりな気がする。
・・・前回、いつ飲んだっけ?

正直、何を話したか覚えていない。
それどころか、どうやってお店まで来たかも、あまり覚えていない。
覚えているのは、みんなが心配してくれたことだ。

お前から話を聞いてて、ここ最近のお前の様子を見てて、
さっさと会社を辞めるべきだと思ってた。
ひどすぎるよ、お前の会社。
労基に訴えたら勝てるレベル。
とにかく休んでくれて安心したよ。
今は何も考えず、ゆっくり休んでな。
仕事なんて何とかなるもんだよ。
俺の大切なサトウサンをここまで苦しめて、絶対に許さない。

そうか、そんなに前から心配かけちゃってたんだな。
申し訳ないけど、嬉しかった。

休職は僕にとってレールから外れたイメージだった。
みんなが障害物競走で競っている中、落とし穴で大怪我して脱落した感じ。
休職という結末には致し方ないと思っている。
死ぬ覚悟で仕事したし、それで倒れてしまったのだから仕方ない。
でも、道を外れた感覚が辛かった。

でも、友人たちは僕に対し「レールを外れた人」って目では全く見てこなかった。
それどころか、「いい機会だから転職しなよ」と前向きな回答をくれた。
それが嬉しかった。

休職したけど、一人じゃない。
今はゆっくり休もう。

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