20XX年〇月△日(休職から47日目)
通院することになると、かかりつけ病院を意識するようになる。
自立支援医療※でも病院指定になるから、同じ病院で診て貰いたいと思う。
※自立支援医療制度についてはコチラをご覧ください。
しかし、病気を治したいなら病院よりも医師を優先すべきだ。
いや、良い病院より良い医師を選べというべきだろうか?
なぜなら、実際に診察してくれ、治療し続けてくれるのは医師だからだ。
これを書くと当たり前と思うかもしれない。
しかし、経験すると改めて実感する。
病院にはカルテは引き継がれるが、そこに記載されている無機質な文章以外には、
他医師も職員も何も把握していないのだ。
今の主治医の対応が悪いなら、直ぐに変えた方が良いだろう。
でも、不満が無いなら、同じ医師に診続けて貰う方が賢明だと僕は思う。
新しい医師の30分面談
今日は主治医が変わって2回目の診察。
前回は数日前に診て貰ったが、臨時で追加診察となった。
理由は「より深く把握するため」だ。
前回、初回診察でお会いした時に先生に言われた。
診察は一人10分程度となります。
びっくりした。
前任の先生は約30分くらいは当たり前のように時間を確保してくれた。
いや、「時間を気にせず自由に話せた」の方が合っている。
どうやら今回の主治医は多くの患者を抱えているようだ。
医師によってこんなに違うのかと驚いた。
多忙な先生だが、今回は特別に30分の時間を確保頂いた。
さっそく休職に至る経緯を説明した。
カルテは全て目を通していましたが。。。
思った以上に辛い経験をされてきたんですね。
よく頑張りましたね。
労いの言葉を頂き、今後の治療方針について話が進んだ。
医師が変わるリスク
前任の先生と話していた治療方針について話をした。
それを踏まえたうえで自分の希望を伝えた。
うん。まずはそれで進めてみましょう。
サトウサンは客観的に話せていますし、私もそれでいいと思います。
あとは進めながら考えましょうか。
とりあえず前任の先生の治療方針を引き継ぐことになった。
少し不安があった。
そこに今回の主治医の意志が含まれていない気がしたからだ。
また、産業医から職場との打ち合わせについて打診があったことを相談した。
サトウサンはどうしたいんですか?
サトウサンが打ち合わせたいなら、いいんじゃないですか?
前任の先生はハッキリと自分の意見を言い、「こうしてください」と具体的な行動を提示してくれた。
今回の先生は患者の意志を優先し、その意思を尊重したうえで支援する方法で、
両者のギャップに驚いていた。
コロコロと医師が変わってしまい、申し訳ございません。
ちゃんとサトウサンのことを理解していって、これからも診ていきますので。
主治医が変わるリスクとは、どんなに優秀な医師でも事前情報が不足してしまうことだ。
カルテで明文化されていても、言語化できないことについては引き継がれない。
それは患者の表情の変化だったり、仕草だったり、雑談の中で感じた情報だったり。
どうしてもカルテで書けないことは医師のなかだけでの情報になる。
そういう意味では主治医が変わると、どうしても医師が患者に寄り添えるのに時間を要してしまう。
だから、病院よりも主治医を固定する方が重要なのだと、僕は今回学んだ。
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