20XX年〇月△日(休職から189日目)
旅行に行こうとするとだいたい遠出になる。
新幹線や飛行機で都道府県、地方を飛び越えて泊まり掛けで出掛ける。
旅行の目的はなんだろう?
名所やテーマパークなど、そこにしかない固有名詞が目的のこともあるだろう。
例えば、ディズニーランド,清水寺,USJ,富士山,etc…。
でも、旅行の目的が「非日常の体験」って人も多いはずだ。
「都会の喧騒から脱却して緑豊かな場所に行きたい」
「古い街並みを見たい」
「森林浴がしたい」
「温泉でゆっくりしたい」
「海が見たい」
「大都会で買い物を楽しみたい」
etc…。
そういった「非日常体験」が目的なら、住んでる都道府県内で日帰りでも楽しめる。
行ったことの無い場所に行けばいい。
降りたことの無い駅で降りてみればいい。
お金が無い時は、こういった楽しみ方もアリだと思う。
近場なのに名前も知らない駅
住んでる都道府県内なのに殆ど利用したことの無い路線がある。
最後に乗ったのは、もしかして中学生か?
社会科見学以来かもしれない。
そんな路線だから降りた事ない駅も沢山ある。
今回は気になっていたサウナもあったので、その駅に行ってみることに。
降りてみるとまさかの改札機なし。
休職前、営業活動で良く降りた駅とのギャップが凄い。
駅を降り散策してみると、目の前には川が流れ、その背景には山々が青々しくそびえ立っている。
いわゆる田舎の美しい景色って感じた。
わざわざ地方に泊まり掛けで旅行に行かなくても、
日帰りで都会の喧騒から離れられるじゃん。
こんな身近に緑豊かな景色が広がっているとは知らなかった。
未踏駅は物静かな海辺街
次にいつも使っている路線なのに、降りたことの無い駅に行ってみることに。
降りてみると、まさかの屋根なし!?
雨が降っていたので、電車降りた瞬間にずぶ濡れ。
この駅も改札機が無かった。
駅前なのに殆ど人影がない。
まるで時代に取り残されたような景観に郷愁を感じる。
ここだけはゆっくりとした時間が流れているようで、
休職して独りぼっちな僕には心落ち着く癒される空間だった。
そして徒歩5~10分でなんと海!?
道の駅?商業施設があったので行ってみることに。
魚介類が沢山置いてあり、鮮魚専門の飲食店も。
立ち寄ってみると新鮮でもの凄く美味しい。
何より、ボリュームが凄く、こんなに新鮮なお刺身を食べたのは久しぶりだ。
30切れくらい食べたんじゃないだろうか?
窓辺を見ると広大な海。
岩礁に波が打ち付けられる。
この景色なんか懐かしい。
そうだ、美味しい魚が食べたくて泊まり掛けで旅行に行った時と同じだ。
わざわざ遠出しなくても、日帰りで近場にあるじゃないか。
良いところを見つけた。
いまのうちに現実逃避駅を見つけよう
休職している今は時間がある。
だから今のうちに現実逃避できる近場駅を見つけよう。
社会復帰した時に、遅かれ早かれ辛い時はまた訪れる。
平時幸せであることに越したことはない。
ただ、残念ながら人生には辛く過酷な時期もある。
山あり谷ありだ。
そんな時に自分を労わる時間も必要だ。
家でゆっくり寝て休まれるならそれもいい。
ただ、家ではもう休めなくなった時に、逃避行できる駅を見つけておけば、
わざわざ遠出しなくても、近場で癒されることができる。
今のうちに、都会の喧騒を離れた近場の駅を見つけよう。
自分にとって、自分だけの隠れ家的駅を見つけよう。
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