ありのまま受け止める

休職日記(休職の心得)

20XX年〇月△日(休職から180日目)

休職して半年が経とうとしている。
最初の3ヶ月くらいは焦りがあった。
自覚は無かったが、何かをやらなきゃと無駄な時間を省く節があった。

今では現状に幸せを感じている。
一つ一つの動作がゆったりしていて、無駄な時間が出来ることを歓迎している。

なぜ今を幸せと感じられたのだろうか?
考えてみると、思いつくのは下記要素だ。

  • 貯金があり直近の生活に困っていない。
  • 自分の価値基準が明確になった。
  • ゆっくり考える時間ができた。
  • 仕事で悩むことがなくなった。
  • 最善を尽くして悔いがない。
  • 評価されなくても充分幸せになれる

休職している人にとって、「ありのままを受け止める」ってなかなか難しいかもしれない。
でも、自分の価値基準がハッキリ分かり、足るを知れば、きっとありのままで幸せになれる。

主治医から褒められる

今日は診察日。
先月から、「落ち着いてきましたね」と【2週間に1回】⇒【3週間に1回】と頻度が減った。

サトウサン、こんにちは。
どうですか?

いつも通りの質問。
最近どうだっただろう?
そういえばこの前カウンセラーからも落ち着いてきたと言われたな。
ただ、人のことばかり気にかけて自分を蔑ろにし過ぎだから、
次から自分を大切にすることについて深堀していこうと言われた。

それ以外ではそうだなぁ。
最近は今この瞬間に幸せを感じる。
昔みたいに仕事で悩んで眠れないことも無くなった。
夜更かし気味だったから早く就寝するようにしたら、
ある日は早朝に目が覚めて6時間睡眠。
ある日は起きる時間が変わらず11時間睡眠。
寝る時間を早めに固定しても起きる時間がバラバラだった。

うん、いい傾向ですね!
このままいきましょう。
また3週間後に様子を見ましょう。

現状維持で経過観察。
特に変化はなしか。
そう思っていたら続けて主治医が言った。

それにしても素晴らしいですね。
いまに幸せを感じるって、「ありのままを受け止められた」ってことなんですよ。
それって、凄く難しいことなんですよ。
だいたいの患者は早く仕事しなきゃって焦ってより悪化しちゃうんです。

予想外の誉め言葉で驚いた。
そういえば、僕も最初の頃は休職期間3ヶ月って言われて、頑張らなきゃって思ってた。
なんで、いま幸せって思えるようになったのだろう。

休職しても生活に困っていないから

考えると、まず今現在困窮していないからだろう。
給与が無くなり、傷病手当金は手続きが遅れ未だ入金されない。
それでも、いつか入金されるならそこまで慌てていない。
まだ貯金で充分生活できるからだ。

数年前に将来が不安になり、「お金の勉強」を始めた。
それから家計簿をつけて毎月収支がプラスになるように心掛けてきた。
借金なんて絶対したくないと思い、ローンを組むような買い物は絶対しなかった。

もしお金が無くて家賃が払えない,ご飯が食べれないなんてことになってたら、
幸せどころじゃなかっただろう。
そう考えると、貯金してきていて良かったと思う。

それに、たまに友人と交遊したり、旅行に行ったり、外食や銭湯に行くことはある。
でも、普段の食事は半額のお惣菜で充分満足だし、服装も最低限の清潔感さえ確保できればなんでもいい。
そういう慎ましい生活で満足できてよかったと思っている。

自分の価値観が明確になったから

休職して時間はたっぷりできた。
だから考える時間はしっかり作れる。
その中で、自分にとって何があれば幸せか、はっきりさせることができた。

  • 安定した生活
  • 隣人を愛する

この二つがあれば、最悪なんでもいい。
そう考えると、今の生活は両親や兄弟、友人と交流する機会が増え、
絆を深めることができている。
そして貯金のおかげで暫くは今の生活を維持できる。

あれ?今この状況、充分自分の価値観を満たしてない?
そう思うと、現状に満足できる。

足るを知る

休職して失ったモノの1つは、築き上げてきた立場だと思う。
もう出世の可能性はないだろう。

でも、その立場や出世は本当に必要なのだろうか?
僕の価値観は「安定した生活」と「隣人を愛する」だ。
あれ?この価値観なら立場も出世も必須じゃなくね?

立場も出世も高収入もあるに越したことはない。
でも今持っているものでも、充分僕の価値観は満たされる。
「足るを知る」
これで充分じゃないか。

欲しい欲しいと欲が尽きないと、いつまで経っても幸せになれない。
足るを知り、ありのままを愛することができれば、きっと今幸せを感じられるようになると思う。

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