6ヶ月目のプチ旅行

休職日記(休職の心得)
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20XX年〇月△日(休職から167日目)

主治医から「無理のないスケジュールなら遠出してもいいですよ」と許可が出た。
しかし、何もせず静養する日々を過ごしてきたので、遠出するのに抵抗があった。

でも、何となく家にずっといるのは嫌になってくる。
ゆっくり寝れるのは幸せだし、家でのんびりしても許されるのは恵まれている。
それでも、夕方や夜、日が沈み暗くなってくると、
「僕なにやっているんだろう」と気分まで沈んでくる。

だから近場で出掛けてみよう。
そしたら移動時間も短く疲労感も少ないかもしれない。
プチ旅行を楽しむことにした。

友達の気になる店へ

今まで旅行や食事に行くときは僕が決めてきた。
独りはもちろん、友達と過ごす時も、僕から提案することが多かった。

今回は珍しく友人から「この店に行ってみたい」と誘ってくれた。
家にずっといるのも気が滅入るので、ちょうどいい。
今回は友人の提案に乗っかることにした。

途中で仕事を思い出す

少し早めに家を出る。
時間もあるので、少し遠回りして目的地に向かうことに。
すると、営業エースが手掛けているプロジェクトを街中でたまたま見かけた。

そういえば順調に進んでいるって言っていたな~。
気になっていたようだし、写真撮って報告しよう。

写真を撮って送ってあげることに。
営業エースは成果を出している。
嬉しいような、寂しいような。
空虚感。
営業エースから返信。

ありがとう。

さっぱりとした返事。
もう僕は部外者なんだろうな。
約10年間、お客様と仲間のために尽くしてきたつもりだった。
自分で勝手に、疎外感と寂しさに圧し潰されそうになった。

自分の中になかったグルメ

友人と合流。
友人には申し訳ないのに、元気が出ない。
友人も気遣ってくれている気がする。

このもつ焼きが食べてみたかったんだよ

少しテンション高く友人が話を紡いでくれる。
そういえば友人提案の店について、僕は何も調べていなかった。
どうやらもつ焼きがオススメらしい。
味が味噌、醤油、塩と選べる。
ご飯が食べたかったのもあり、味が濃そうな味噌を選択。

すると目の前にコンロと鉄板を持ってきて、なんと店長らしき人が目の前で調理してくれる。
これだけでも凄く手間がかかるはずだ。
それが看板メニューって、お店の努力を感じる。

出来上がりを食べてみると、メチャクチャ美味しい!
もつのカリじゅわ感と、葉野菜のシャキシャキ感、そして味噌の濃厚さ。
ご飯が進む!
回鍋肉の肉汁濃厚版って感じ(笑)。
今までモツ鍋やモツ煮込みは良く食べてきたけど、
それは飲み会などお付き合いだけ。
自分からモツ料理を選ぶことはない。
きっと友人が薦めてくれなかったら出会わなかっただろう。

気が付くとテンションが上がり、友人と楽しく盛り上がっていた。
その前の個人的に辛かった記憶はどこかに吹き飛んでいた。
絶望的に落ち込んでいる時もあれば、ふと忘れて元気になっている時もある。
人生そんなもんなんだろうな。
今こうやって休んでいるのも、長い人生のなかでのほんのひと時。
たまには立ち止まる時も必要なんだと思うと、
少し頬が緩んだ気がする。

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